2013/2/1 フランス バスク地方

フランスの南西部、スペインの国境に近いバスク地方。
ピレネー山脈の雪を望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。野菜のスープにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今月は毎週、世界のスープをめぐる旅をお送りします。

今朝はフランスのバスク地方です!

パリのモンパルナス駅から超特急のTGVでおよそ5時間。そこはバスク地方で最も大きな都市バイヨンヌです。バスク地方とは、フランスとスペインとの国境にまたがって存在する地域のことで、今のフランスでは正式な行政区分ではありません。のんびりとした空気が流れる、農業国フランスならではの田舎の風景が延々と続く場所です。農産物や畜産物をはじめとする美食の宝庫でもあり、素朴な中にも、創意工夫あふれるバスク地方の料理は、近年世界中で注目を集めています。

冬の定番スープは今が旬です

バスク地方の名物料理といえば「プルサルダ」。
日本の一般的なネギより太くて重い、ポロネギを使ったスープです。
しんなりとなるまで炒めた、大量のポロネギに、ダイスの形にカットしたジャガイモやニンジンを入れて水だけでコトコトと弱火で長時間煮込むのが基本のレシピ。タラの干物を入れたりすることもあるようですが、基本的には煮込めば煮込むほどネギの甘みが出て野菜のうま味を楽しむために、肉や魚は入れません。そして塩もほとんど使わないのがフランス流。

低カロリーで栄養価が高く、デトックス効果もあるといわれ、フランス人のダイエットには欠かせないスープなのです。もちろん身体がポカポカと温まって、風邪対策にもぴったり。ちょっぴり辛めの「ピペラード」と呼ばれる赤ピーマンのみじん切りをまぶして、どうぞ。

とにかくポロネギをたっぷりと入れて、ゆっくり時間をかけ、煮込めば煮込むほど美味しくなる、というスープだそうです。

来週はカナダ、ケベック州で愛されているスープと共に朝の風景をお届けします。お楽しみに。