2013/1/11 スリナム共和国

南アメリカの東北部、ブラジルの北にある小さな国スリナム共和国。
首都パラマリボの旧市街で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。朝ごはんはサンドイッチを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は南米のスリナム共和国です!!

日本の半分程度の国土に、53万人あまりが暮らすスリナム。
北はカリブ海、大西洋に面し、南はブラジルというこの国は、歴史的にオランダとの関係が最も深く、公用語はオランダ語。スペイン語圏が多い中南米の中にあって珍しい存在です。オランダ系、インドネシア系、インド系、アフリカ系の人々が、それぞれの出身の文化で暮らし、宗教も自由で、キリスト教、ヒンズー教、イスラム教などが共存。教会とモスクと寺院が混在しているユニークな場所です。そして首都パラマリボの中心部にある旧市街は、オランダが統治していた時代の面影が残る、コロニアル様式の木造建築が立ち並び、世界遺産に登録されています。

料理もまたバリエーションが豊富です

いわゆる「スリナム料理」と呼ばれるものはあまりなく、インドネシア料理、インド料理、中華料理などをベースに、中南米で広く作られているクレオール料理が混在します。

しかし朝ごはんには定番があるのです。
屋台や小さな商店など、いたるところで朝早くから目につくのは、「ブローチェ」といわれるサンドイッチ。

ビーフ、チキン、ポーク、エビそしてポテトなどから一つ具を選んで、大きめの丸いオランダのパンではさむだけ。ソースのしみ具合が、他のパンよりもいいのだそうです。そして美味しさの秘密は具を調理する時の香辛料。作る人のバックグラウンドとなる食文化が色濃く出るので、アイデンティティをそこに感じるのだとか。毎日食べても飽きないサンドイッチの「ブローチェ」。水だしした「ダッチ・コーヒー」とともにどうぞ。

日本より早い時間から官公庁がオープンするスリナム。
必然的に朝ごはんも早朝に食べるため、調理が簡単ですぐに食べられるところが人気です。