2013/1/4 世界の制服事情

今日は官公庁を中心に「御用始め」という1月4日。
ユニフォームに袖を通して、お正月気分を一新という方もいらっしゃるのでしょうか?
さて、あの国での「制服事情」はどうなのでしょうか?
今日も2カ国をコネクトし。

制服はポピュラーですか?

イギリス、ロンドン。小林紀美さん
「イギリスは制服に関して厳格で歴史ある国です」

制服に関して厳格との事ですが?

バッキンガム宮殿にいる黒くて長い帽子をかぶった赤い制服姿の衛兵さん。
ロイヤルエアフォースの空軍服や、騎馬兵や、海兵などのイギリス軍の、いわゆる軍服があったり、裁判官や検事、弁護士は、いまだに白い髪のカツラをかぶって執務するのが義務付けられていたりするんです。

サービス業ではいかがでしょうか?

イギリスのシティと呼ばれる、まさに日本で言う兜町みたいな場所に「ロイズビル」という金融街最大の保険取引所があるビルがあります。このロイズビルは保険引受業者やブローカーがたくさん入っている証券取引所的な保険取引所なんですが、もともと17世紀にエドワード・ロイドという人がコーヒーショップを開いたのが発展して取引所になりました。
その当時、コーヒーショップで着ていたウェイターの制服があります。黒い袖と襟の赤いマントに黒のシルクハット。今もなおロイズビルで「ロイズウェイター」と呼ばれる案内役が着用しています。

とはいえイギリス生れのコーヒーショップチェーン店「プレタマンジェ」はTシャツのユニフォームがあったり、厳格な場所と、そうでない場所の差がありすぎる気がします。

制服はポピュラーですか?

タイ、バンコク。山崎幸恵さん
「通勤の公共交通機関では、半分くらいの女性が制服で、かなり多いです」

制服姿で通勤するのですか?

職種は一般企業の事務員や配達員、銀行員、建設会社の作業員、軍人や警察官、ショップの店員さん、飲食店のウェイトレス、看護士など、様々です。医療や飲食関係の方が制服で通勤するのは、衛生的に問題があるような気がしますが、職場に更衣室がない場合が多いので、やむをえないのかもしれません。

いわゆるOLさんの制服、オフィス街では良く目にします。
「制服を支給できる」=「余裕がある大会社」ということで少し前までは、制服のある職場で働くのはちょっとしたステイタスだったようです。
最近では、制服がある会社は「自由がない古い体質」というイメージもあるようで、あえて制服を支給しないところも多いみたいです。
これはひとえに、OLさんたちに経済的余裕が出てきたからだと思います。

制服にはどのようなルールがあるのでしょうか?

制服といっても、支給されるのは布だけ。それをテーラーに持ち込んで、自分の好きなデザインに仕立ててもらいます。
あまり極端なミニスカートやズボンはNGですが、その他は自由です。タイでは女性のズボン姿はラフなものとみなしますのでパンツスーツは正式な場では失礼とされています。

生地の支給は体格に関係なく、一人当たり何mと決まっていることが多いので、大柄な方やぽっちゃりさんは布が足りなくて、同系色の布をつけ足していたりするようです。
会社も、「もうちょっと考えてあげたらいいのに」と思いますが、OLの皆さんはいろいろ工夫して楽しんでいるようです。