2013/1/4 狛江第二中学ダブルダッチ部のHidden Story

今週は、世界大会に2年連続出場!狛江第二中学ダブルダッチ部のHidden Story。

東京都狛江市立狛江第二中学ダブルダッチ部。
顧問をつとめるのは、吉田泰子先生です。
まずは、ダブルダッチとはどんな競技なのか? 吉田先生に教えていただきました。

ダブルダッチというのは、2本のロープを2人が回して、交互に回した中で、踊ったり、飛んだり、アクロバットをしたりっていうので、大きくわけて2〜3種類の競技があります。

ひとつは音楽をかけて2分半から3分くらいのデモンストレーション。
デモを作るんですけど、平均6人くらいのチームで、スピーディでスリリングな感じのものを作るんですね。それ披露する。それで得点を争う競技がひとつあるんですね。縄の中でバク転したりダンスしたりとか、そういう感じですね。

あとは、いまオリンピックで競技にしようと目指しているのが、スピード競技とフリースタイルというんですけど、スピードは2分間でどれだけ飛べるか、タタタとどれだけ飛べるかっていうのがスピード競技で、フリースタイルというのが、1分間の中で技をどれだけ入れられるか、技に得点をついていて得点を競うという。それをコラボしたのが、得点を競うという競技もあるんですね。

2本の縄を使った縄跳び、ダブルダッチを部活に導入することになったきっかけは、吉田先生のお子さん、友子さんと研さんが、日本体育大学でダブルダッチのサークルに入り、競技に出会ったこと。
2人がコーチとして参加、狛江第二中学に「ダブルダッチ部」が誕生しました。

最初に入ってきた部員が14名。そこからのスタートだったんですが、とってもやりたいやりたい、楽しいから先生もっとやって、で、だんだん部活の時間が増えて、「だったら大会にも出てみる?」ということで、1年目の、つまり半年も経たない時に出たキッズのデライトという大会で、3位になったんですね。

じゃあ、「1位になったらアメリカに行けるんだ」ということに、そのとき気がついて、「じゃあ来年はアメリカを目指そう」ということで、合い言葉はアメリカ(笑)。

部活がスタートして2年目の2011年。
デライト・キッズという大会で見事優勝。
アメリカ、ニューヨークで開催される世界大会への出場権を獲得しました。
しかも、大会の会場は、あのアポロ・シアタ―。

会場はそんなに大きくはないんですけど、観客がすごく盛り上げてくれる。感動しましたね。
それでアポロ・シアタ―に行く前に、練習場所がセントラルパークなんですね。
いっぱい人が集まってくるなかで練習するんですね。それも感動的でよかったですね。
散歩してる人たちが必ず立ち寄って見てくれて。

取材チームが狛江第二中学に伺った冬休みの午後。
ダブルダッチ部の練習が行われていました。

部員のみなさんにも質問させていただきました。
ダブルダッチの楽しいところはどんなところですか?

技やってて、成功したら嬉しいから、そこです。
会場のみんなが一緒になって盛り上げてくれるからそこがいいです。

ディレクター:難しいのはどんなところ?

縄と飛ぶ人の息があってないと絶対飛べないから、そこが難しいです。

ディレクター:回すの上手い人、誰かいますか?

リズムが崩れない、二重とかにならないように回してます。さすが!
みんなやってて自然と笑顔になれるところが楽しいです。おお!さすが!
チームのみんなで気持ちがひとつになって一緒にやってるとすごく楽しいです。

ダブルダッチ

インタビューのあと、ダブルダッチ部のみなさんがデモンストレーションの演技を披露してくれました。

練習を見守る顧問の吉田泰子先生。
この部活を通して、子どもたちに伝えたいこととは?

この部活を通して、人として人を思う気持ちとか、一緒に協力して何かを作り上げるときにどんな人になればいいのか、っていうことが大事で、あとこうやってやらせてもらっていることに学校、先生、コーチに感謝の気持ちがないとだめですよね。そういう暖かい気持ちを育てていくのが私の役目だと思っているので。

「ダブルダッチは、飛ぶことより、縄を回すほうが難しい競技」。
選手たちが、口を揃えました。
そして、デモンストレーションの間、練習場に響くのは仲間を応援する声。
ダブルダッチ。それは、想いをつなぐスポーツでした。