2012/9/28 公共料金支払い事情

東京電力の電気料金が値上げになりました。
さて、そんな公共料金ですが、あなたは自動引き落としですか?
コンビニや銀行、郵便局の窓口払いですか?はたまたクレジットカード?
あの国ではどうなのでしょうか?
今日も2カ国をコネクト。

公共料金のポピュラーな支払い方法は何ですか?

アメリカ、ニューヨーク。中村英雄さん
「小切手です」

小切手が多い理由などあるのでしょうか?

NYでは、電気・ガス料金、水道料金、電話料金、ケーブルTV料金といった公共料金は、1)銀行引き落とし、2)小切手郵送、3)ネット決済の3手段で支払いができます。

日本では銀行引き落としが一般的ですが、個人小切手の習慣が根強いアメリカでは、依然、小切手での支払いが優勢です。個人用小切手は日本ではなじみが薄いですが、アメリカでは銀行口座を開くとまず、小切手帳を渡されます。現金でのお金のやり取りに危険と過誤を防ぐには、この小切手を使う支払いが便利で、高額の支払いも安心してできますし、小切手なら郵送しても万一の事故の場合は「キャンセル=無効」にすれば、損失になりませんから、輸送には便利です。

また、アメリカの銀行には通帳がないため、小切手帳が家計簿の代わりを果たしている側面もあります。公共料金は、家賃、ローン、などの支払いと並んで、毎月末あるいは月初に小切手で郵送払いするのが、アメリカの習わしです。

NYの場合、ユニークなのがガス会社と電気会社が一体化している点。「コン・エジソン」(Consolidated Edison)という企業が独占しています。そのため、ガス・電気料金は一括払いです。
その一方で、水道はNY市の環境保護局の管轄下にあり、NY市に料金を払う形になっていますが、我々のようなアパート生活者は、家賃の中に水道料金が含まれているので、直接支払いはありません。

公共料金のポピュラーな支払い方法は何ですか?

シンガポール。赤井亜紀子さん
「日本と同じ銀行引き落としです」

銀行引き落としが一般的となると日本と同じですか?

支払い方法は銀行引き落とし・小切手・インターネットでの電子入金、そしてAXS(アクセス・ステーション)という専用端末からが可能です。

昔は小切手での支払いで窓口に長蛇の列が出来ていたようですが、今ではすっかり少数派です。 AXSという24時間365日お支払い可能な端末はATMと同じように設置されてます。

公共料金だけでなく、税金、罰金などの振り込みが可能です。請求書にあるバーコードに対応していて、瞬時に振込先の銀行口座と支払額が表示され、現金での入金も可能です。

日本と違うシステムはあるのでしょうか。

電気・ガス・水道料金の請求はシンガポール・パワー・サービス(SPS)という民営化された会社が独占的に行っています。

各家庭にはSPSから電気・ガス・水道の請求書が1枚にまとまって毎月送られてきます。という事なので、期日までに支払われないと1%の延滞料がプラスされ、数か月支払われないと電気・ガス・水道まとめてストップされます。固定電話しかない時代は電話まで止められてしまったそうです。ここが日本と大きな違いです。
今は沢山のプロバイダーが携帯やインターネットなどを提供しているので、とりあえず連絡はつきますが。契約時にデポジット(保証金)を数百ドル払わなければなりません。