2012/8/3 ブラジル ブラジリア

ブラジルの首都のブラジリア、中心部にあるテレビ塔の展望台から、市内を見下ろして、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。シンプルな朝ごはんを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝はブラジルの首都、ブラジリアです。

今から50年以上前に、長く首都だったリオ・デ・ジャネイロに代わって建設された計画都市ブラジリア。
ポルトガル語でセラードと呼ばれる、高原の何もない場所に、1から都市がデザインされて作られました。

人工の湖・パラノア湖のほとりに、鳥が羽根を広げたような形で大統領官邸から国会議事堂、最高裁判所、行政庁舎などが配置。モダニズムの流れを受けた未来的なデザインの主要な建造物は、105才で今なお現役の世界的に有名なブラジル人建築家、オスカー・ニーマイヤーの設計によるもの。50年も経ったという古さは全く感じられません。
高層住宅など後から建てられたビルも、奇抜なデザインで、景観との調和を考えられており、1987年にはブラジリアの都市全体が世界遺産に登録されました。

ブラジル人は無類のパン好きです

朝早くからオープンしている、ポルトガル語で「パン屋」という意味の「パダリア」。コッペパンのようなブラジル風フランスパン「ポン・フランセース」を買い求める人でにぎわいます。

表面はきつね色にカリっと焼き上げられ、中は白くふわりとした食感で、塩味が効いています。
細長いフランスのバゲットとは、味も形もちょっと違うブラジル風のパンは食卓には欠かせません。

基本は量り売りで、1キロ単位で買って行く人もチラホラ。 「パダリア」には、イートイン・スペースがあるところもあり、出勤途中のオフィスワーカーが朝食をとる姿も見られます。
もちろんハムやチーズ、卵などと一緒に食べるのですが、バターを塗っただけのパンでも美味しくいただけるので、シンプルにパンとコーヒーだけで済ます人も多いようです。