2012/6/8 中国 成都

中国四川省。メインの街、成都から100kmあまりの山間部、車の外に出て竹林を眺め、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。あったかい朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は中国四川省です

中国の南西にある四川省は、日本の1.4倍の広さを持ち、豊かな自然が残っていて、世界遺産に登録されている場所も全部で5つあります。そのうちの一つが北部にある「ジャイアントパンダ」の保護区。ここには野生のパンダが1,500頭あまり生息していて、中国のパンダの8割に相当すると言われます。雪山が多いこの地域は、海抜が高くても雪解け水が豊富で盆地にある成都に比べて涼しい気候がパンダに適しています。森林や自然を守るという、環境保全にも力を入れ、謎が多いパンダの生態についての研究者も注目する場所。いまごろは繁殖シーズンを終えてホッとした頃でしょうか。

四川料理は辛いものばかりではありません

緯度でいうと日本の鹿児島よりも南にある四川省。盆地にある成都は蒸し暑く、そのため唐辛子や山椒が効いた辛いおかずをよく食します。といっても本場の四川料理は多くのスパイスを使った複雑な味わいが特徴で、全てのメニューが辛いわけではありません。むしろ辛いというイメージは、麻婆豆腐や担々麺など日本で独自に進化した料理が中心、といえるでしょう。さて朝ごはんには、鲜肉包子(xian rou bao zi)といういわゆる「肉まん」が一般的です。ふっくらとした生地の中に、豚肉だけが入った「肉まん」は一口かぶりつくと、肉汁がどっぷりとあふれてきます。そのジューシーな味わいが一番のポイント。豆乳、もしくは味のついていないおかゆと共にどうぞ。

日本では冬の食べ物というイメージが強いのですが、中国では特に季節を選ばないようです。