2012/3/30 学習塾事情

大学センター試験が終わり、本格的な受験シーズンに入りました。
新聞の折り込み広告で学習塾のものがよく目に付く今日この頃ですが、世界のあの国での塾事情はどうなのでしょうか。今日も2カ国をコネクト。

学習塾は盛んですか?

韓国、ソウル。南美華さん

「学歴社会韓国には、浪人生も含め、日本と同じく塾がたくさんあります」

どんな形でしょうか?

塾のことをこちらでは学院(ハゴゥオン)と呼びます。
学院に入学するための試験もあるそうです。勿論広告も盛んで新聞での広告は特にソウル大学何名入学!などというキャッチコピーがあり、日本と同じですね。

費用はいくらぐらいかかるのでしょうか?

だいたい大学が一年で1,000万ウォン(約68万円)の学費が平均として高い学院は4,000万(272万円)というところもあるようです。学費などを考えてみるとむしろ海外留学も多くなる傾向にあります。また面白い話では軍隊形式の学院があるようです。軍隊と同じくスパルタ式で、起床時間から就寝時間まで管理されるというイメージです。

学習塾は盛んですか?

アメリカ、NY。中村英雄さん

「日本に比べるとあまり塾文化は発達していません」

集団で勉強を教えるスタイルではないのでしょうか?

高校生の放課後はクラブ活動か、さもなければボランティア。バイトもあまり奨励されてません。治安の悪い地区になると、ストリートや友人宅でグダグダしている子が少なくありません。公立校でも進学校は、宿題の量が半端ではなく多いので、それをこなすだけで、かなり時間を使いますし、アタマも良くなるようです。

とはいえ、試験対策などの塾はないのでしょうか?

大学入試の要となるSAT(共通学力テスト)の点数アップのための補修塾が中心で、これはあることはあります。
またそれとは別にエリート大学専門の進学塾(主にアジア系移民の生徒対象)も、一部地域では活動が目立ってます。
中国/韓国系の人々は「何が何でも子どもはアイビーリーグへ」という情熱が強く、非常に日本に近い「塾」となりつつあります。