2011/11/18 世界の社員旅行事情

あなたの職場には、親睦をはかるための行事がありますか?
中でも日本独特と思えるのが社員旅行。福利厚生の一環とはいえ、これを面倒だと思う人もいれば、楽しみにしている人もいます。
あなたは、そしてあの国ではどうなのでしょうか?
今日も2カ国をコネクト。

社員旅行はありますか?

アメリカ、NY。中村英雄さん
「あるともいえるし、ないともいえます」

韓国、ソウル。南美華さん
「あります」

「あるともないともいえる」という微妙なニュアンスはどういうことですか?

アメリカ、NY。中村英雄さん

年末や期末に幹事さんが計画遂行するような日本型の慰安旅行はありません。 職場によっては、希望者が安い値段で参加できる団体旅行のオファーや地元スポーツチームの応援ツアーみたいな旅行はありますが、参加不参加は個人の自由。イベント自体も緩いです。 一方で、優秀社員を表彰する会が旅行を伴うケースが多々あり、これはどちらかというと仕事の一部で参加義務の感覚が強いです。 また創立記念、新製品発表などクライアントを巻き込んだ形の社内イベントは非常に盛んで、それを観光地で行うことはしょっちゅうです。

具体的にはどんな場所でどのように行われるのでしょうか?

社員の家族も招待されている場合が多く、ディズニーランドのようなテーマパーク、あるいはニューヨーク、ナッシュビル、ニューオリンズ、ナイアガラの滝といった特徴がありかつ家族で楽しめる観光地がよく候補に上がります。 圧倒的人気を誇る街、といえばラスベガス。 巨大ホテルでは企業内イベント、同業者イベントが連日連夜行われ、全米から「社員」ならびにその家族が押し寄せます。 かつての「賭博の街」的なイメージはもはやなく、サーカスや一流ミュージシャンのショーそして家族で楽しめる屋内テーマパーク、グルメ派レストランなどがひしめき合っています。 ベガスの昔は、女房子供を家に置いて、一時の至福に酔いしれる、今夜だけは羽目をはずそうみたいな「男性天国」でしたが、今は、そんなことしたらすぐに家庭争議ですから、べガスも襟を正しております。その分、集客数は劇的に増加し、リーマンショックの前は全米で一番住みたい町とまで言われました。

日本型の社内旅行があるのですか?

韓国、ソウル。南美華さん

大部分の会社は周期的にMT(Membership Training)という研修目的で、親睦を兼ねた旅行になります。 部署別、職級別、会社内同好会……それぞれのメンバーで行ったりもしてします。 会社ごと、部署ごとに目的は様々で昼間はお勉強会をする感じです。

どんな場所に行くのでしょうか?

研修院やMT村などの専用の施設があり、親睦企画と交流のために行ってバーベキュー・パーティーをするのが普通です。 そして韓国人は山登りも大好きです! 紅葉シーズンは勿論、山登り親睦も盛んです。