2011/11/11 大分県大分市 佐賀関

大分県大分市、瀬戸内海に突き出た佐賀関半島の先端。
朝日が昇る豊後水道を望んで。
彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。
身体にいい朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は九州、大分県大分市の佐賀関です。

大分市内中心部からクルマで30分あまりの佐賀関半島。
その先端から海を越えおよそ10kmで、愛媛県の佐多岬半島があり、海峡は瀬戸内海の水と、太平洋の速い流れの水がぶつかる場所です。 そんな環境の豊後水道にいる小魚たちは、身がひきしまっています。 そして、それらを餌にするマアジやマサバは、格別の美味しさ。 朝早くから漁師さんに一本釣りで釣り上げられて、佐賀関の漁港で水揚げ。関アジ、関サバというブランドとして全国に出荷されます。

もうひとつの佐賀関の名物があります

それは「クロメ」と呼ばれる昆布に似た海藻です。
ねばり気が多く、天然のミネラル成分が豊富に含まれたアルカリ性の健康食品。冬になると新芽が伸び、やわらかくて渋味が少なくなるため、1月から3月にかけて収穫を行います。採れたらすぐに浜で、おばあちゃんたちが手作業で棒状に巻いて、しっかり乾燥させてから出荷。食べる時には細かく刻んで、粘りと風味を楽しみます。ごまと共に「クロメ」をふって熱いご飯にかけたり、「もずく」のように、酢醤油でいただくのが一般的です。

そして朝ごはんでは、やはりこの食べ方で…

たっぷりの刻んだ「クロメ」を、おわんに入れて熱い汁を注げば、磯の香りがいっぱいにひろがります。味噌汁の具のひとつとして、さらにシンプルにお吸い物として豊後水道の暖かい恵みを、いただきましょう。

今朝は大分、佐賀関の「クロメ」でした。
「クロメ」のとろみ成分を、醤油とあわせた「クロメ醤油」という調味料もあります。これはうま味成分がたっぷりで、お豆腐やお刺し身にかけると、普通のお醤油とは、また違ったおいしさを引き立てます。