2011/5/27 世界の声優事情

日本ではアニメから、映画の吹き替えまで、声優さんが大活躍。
専門の養成学校もあって、その人口も多いのですが、あの国ではどうなのでしょうか?
今日も2カ国をコネクトしてお送りします。

声優という職業はポピュラーなのでしょうか?

フランス、パリ。関口淳子さん
「声優は俳優の範疇に入ります」

インド、ムンバイ。ハリー・チェンさん
「この15年でかなり延びてきています」

声優さんを取り巻く環境はどんな状況なのでしょうか?

フランス、パリ。関口淳子さん

吹き替えだけをする人もいるし、吹き替えも演技もする(映画や舞台に出る)人もいるという意味では、日本の状況と似ています。

一人の俳優の声をいつも同じ声優が吹き替えることもあるようです。
日本で言いかえると、「アランドロンの声は故野沢那智さん」のように。
Julia robertsの声は Céline Monsarrat、Leonardo di caprioは Damien witecka、Brad Pitt は Jean-Pierre Michaëlという声優がいつも吹き替えています。 彼は Keanu ReevesやJude Law の吹き替えもしています。

フランスでの外国映画は吹き替えがほとんどでしょうか

テレビでの外国映画や外国のテレビ映画は、ヨーロッパの他の国では、ほとんど字幕付き原語放映らしいけれど、フランスでの、テレビ放送は90%はフランス語の吹き替えになっています。

ただ、最近は、ケーブルTVや、インターネットTV(インターネットと電話とTVという組み合わせで安く登録できる=通称bBOX)を見る人も多く、原語を選べたりもする。 日本の漫画は吹き替え。ちなみに『キャプテン翼』は、『オリーヴとトム サッカーチャンピオン』という題名とか。 映画館で上映される映画の場合、吹き替え、字幕とどちらも製作され、選べることが多いが、ただ、Film Indépendantと呼ばれる、芸術性が高く、テーマのはっきりした作品は原語上映のみの映画館が多いようです。
例えば北野武作品などは、フランスで人気が高く、こちらの部類に入ります。

やはり人口が多い分、需要も多いのでしょうか?

インド、ムンバイ。ハリー・チェンさん

インドでは『Voice Artist』と呼ばれています。
インドでは人口が12億人以上で、多国籍文化でもあるので、英語、ヒンディー語のみならず地方の数十の言語での声優さんがいます。

ここ15年増えたというのには何か意味がありますか?

今、ラジオ文化と衛星放送が急速に拡大しています。ラジオ、テレビ、特にアニメなどの仕事が沢山あるので、声優育成する学校も増えています。
しかし、ラジオに出演するのはフルタイムで活躍する声優さんよりも、DJなどの仕事と両方を仕事をする方が大半のようです。