2011/3/4 世界の消費税事情

個人事業者の方、そして給与所得者でも医療費控除の還付金がある方。 確定申告はもうお済ませですか?
さて日本から海外に行って感じるのは、消費税の高さではないでしょうか。
あの国は何パーセント?
今朝も2カ国をコネクトしてお送りします。

消費税は何%でしょうか?

スウェーデン ストックホルム。矢作智恵子さん
「最高25%ですが品目にもよります」

カナダ バンクーバー。窪田誠さん
「最高12%ですが品目にもよります」

最高25%というのは日本の5倍ですよね

スウェーデン ストックホルム。矢作智恵子さん

スウェーデンの消費税は3段階に分れています。

通常は25%
スーパーなどで買う食料品は12%
書籍類、新聞代、切手代、タクシー、電車代などの交通費、映画料金、美術館などの入場料は6%
これら消費税は、すべて内税になっています。
この税金は国税となっており、国の財源となっています。

社会福祉に関して手厚いと聞いていますがその関連はどうでしょうか?

税金システムの例外となっているのは、病院の医療費、歯科治療費、教育費(これは小学校から大学まで授業料は無料)、保険料など。
また、レストランで食事をする場合は、25%の消費税、テイクアウトの場合は12%の消費税と、多少お安くなります。 ただ、レストラン業界が現在、集客数アップのため消費税を12%にするよう積極的に政府に働きかけているようです。

12%は日本からすると倍ちょっとですね

カナダ バンクーバー。窪田誠さん

消費税は2010年7月1日からHST(Harmonized Sales Tax)という税制が導入されて12%の税率が基本となりました。
基本的に生鮮食料品は無税、菓子パンやクッキーなどは6個買うと無税でそれ以下だと12%かかります。
子供服は以前の税率の5%が適用され、車のチャイルドシートも5%。
医療関係は無税が多く、処方箋を書いてもらう薬は無税ですが、一般のドラッグストアなどで売っている薬は12%です。
また、以前5%の税率だった自転車が、現在は12%になり、エコにかなり力を入れているバンクーバーでは反対された方が多くいました。

州によって違うのでしょうか?

バンクーバーがあるBC州の税制は非常に複雑で、かつ変更が多く、2010年7月1日以前はGST(物品サービス税5%)とPST(州税7%)の2種類がありました。
10年以上前のGSTは7%で、その後6%、5%と下がってきたものの、今回はHSTの12%で統一です。