2011/2/18 ブータン

ヒマラヤのふもとの桃源郷と言われるブータン、パロ国際空港に降りたって、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。何か温まるものを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は南アジアのブータンです

ほぼ九州と同じ大きさで、山岳地帯にある国土に、およそ68万人の人々が暮らすブータン。
空の玄関であるパロ国際空港の標高は何と海抜2000m以上。地元の言葉で正式な国の名前はドゥク・ユル(Druk Yul)。「チベット仏教ドゥク派の国」という意味なのだそうです。地理的条件から外国との交わりが少なく、手付かずの自然と自給自足の生活が基本で、経済的繁栄より「国民全体の幸福度」の向上を目標に掲げてきたユニークな国です。現在の5代目国王のジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王は、2006年12月に王位を継ぎました。近代化や民主化に積極的に取り組む一方で、古き良き国の理想を忘れません。来週月曜日が31歳の誕生日で、それを祝うため国民の休日となります。ちなみに世界で最も若い元首です。

ブータンへの観光は静かな人気です

外国人にとってこの国の旅行は他の国とは異なります。
宿泊料と食事代、ガイド代を含めた、最低料金が決まっていて、事前に旅行会社経由で国に支払ってビザを取得します。秘境を守る目的で、バックパッカーなどは自由に入国できません。制約があっても、いやあるからこそブータンへの渡航は魅力的といえるのでしょう。

そして朝食といえばこの一品

乳製品がメインのブータンの朝ごはん。
細かく刻んだチーズにトマトとタマネギをたっぷり入れて、サラダ油と塩コショウであえた「エゼ」は、毎日の食卓に欠かせません。地元の乾燥唐辛子を混ぜて辛味を効かせ、サラダというよりは、ごはんのおかずとしていただきます。朝から胃袋と脳を刺激して、スッキリと目覚めましょう。

トマトとタマネギの分量を少なめにし、唐辛子などの香辛料を多めにして調味料として使う事もあるようで、その場合には鍋や揚げ物につけて食します。