2011/2/11 スリランカ キャンディ

インドの南部に浮かぶ島国スリランカ。
世界遺産に登録されたキャンディの街を丘の上から望んで、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。地元の朝ごはんを食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝はスリランカ、キャンディです

北海道のおよそ8割という国土に、2,000万人あまりの人々が暮らすスリランカ。そのほぼ真ん中の丘陵地帯に位置するのが「仏教の聖地」ともいわれるキャンディです。1815年に全ての島がイギリスの植民地になる前までは、今もなお一番人口が多い民族である、シンハラ人による王国の都でした。ここには「ブッダの歯」が4世紀からずっと納められているというお寺があり、そのことからユネスコの世界遺産に登録されています。最大の都市コロンボから100kmあまり。国内観光には欠かせない場所として、世界中から観光客がやってきます。

スリランカといえば、セイロン茶が思い浮かびます

1972年まではセイロンと呼ばれていたスリランカ。「セイロン・ティー」は、今でも主要な輸出品目ですが、最初に栽培したのは19世紀にこの地に渡ってきた、スコットランド出身のジェームス・テイラー。彼が作った紅茶の工場が、紅茶博物館や宿泊施設として今もその姿をとどめています。

そして朝食にはポル・サンボールです

このポル・サンボールとは、細かく刻んだ乾燥ココナツに唐辛子や赤たまねぎを加え、ライム・ジュースと鰹節を加えて練り合わせて作るおかずのこと。

このオレンジ色で酸味と辛さがある、ザクザクした食感のペーストを、ご飯やパン、そしてスリランカ風のナンなどに乗せて食します。もちろん指でつまんで、素手でガブリといただきましょう。

一緒に飲むのはキリ・ホディという朝食で定番のスープ。ココナッツミルクベースでさっぱりしていますが、アクセントの唐辛子がピリッと食欲をかき立てます。そして紅茶はミルクと砂糖をたっぷりと入れて、その辛さを中和するのがスリランカ流なんです。