2011/1/7

ホップ・ステップ・ジャンプでダルビッシュが最速24歳年俸5億円

日本ハムのダルビッシュ有投手がきのう、札幌市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億7,000万円増の年俸5億円の単年契約でサインです。巨人小笠原、中日岩瀬の4億3,000万円を抜いて現時点での現役日本選手の球界最高年俸で、1998年のオフに25歳で年俸5億円とした当時オリックスのイチロー選手を抜いて史上最速となりました。昨シーズンは222の最多奪三振と、1.78の最優秀防御率でタイトルを獲得。笑顔の会見でしたが大リーグ移籍については「うーん、ノーコメント」と口を閉ざしました。

「フライングラビッツ」が最後の試合

バスケットボールの全日本総合選手権はきのう女子の準々決勝でした。今季限りで廃部となる日本航空は、富士通を相手に途中までリードするも、終盤に息切れ、60-78で逆転負けとなり、コートから去りました。1967年に同好会としてスタートし、1981年にはキャビン・クルーのみのチームで実業団リーグに参入。本格的に強化をはかり今日に至ります。「JALラビッツ」というチームの名前は社内募集で『かわいくて元気に跳びはねるイメージでうさぎ』というところから名付けられたとのことです。

日本人のアマチュア・ゴルファーで初めてマスターズから招待状

男子ゴルフで去年アジア・アマチュア選手権を制し、4月にオーガスタで行われるマスターズに出場する東北福祉大の松山英樹選手。きのう仙台市内の記者会見で、昨年末に手にしたマスターズの招待状を披露して「やっと届いた。夢の舞台にこんなに早く出られるなんて。ゴルフ人生の財産にしたい」と喜びを表現しました。また13日からハワイで開かれるPGAツアー、ソニー・オープンへの推薦出場も決まり、ウサギ年の今年はまさに飛躍の年となりそうです。

高校ラグビーは8日決勝。桐蔭学園が初優勝か東福岡が連覇か

第90回全国高校ラグビーフットボール大会は、明日東大阪市の近鉄花園ラグビー場で決勝が行われます。初優勝を目指す神奈川の桐蔭学園高校と連覇を狙う福岡の東福岡高校という去年と同じ顔合わせとなりました。

この2チームには「超高校級」の3年生が在籍し、注目されています。東福岡の布巻峻介選手は5月から3カ月ニュージーランドにラグビー留学。守備に不安がある事を理由にトップチームから一度は落とされたものの、2週間で守備を身につけて復帰。それが活かされる形で準々決勝からはスタンド・オフに起用されて、攻撃と守備を兼ね備える選手として、チームの柱となっています。7人制日本代表合宿に練習生として最年少で参加するほど期待されています。準決勝の対関西学院高等部戦では、2人がかりのタックルにもびくともせず、相手を体にぶら下げたままで前進してトライを演出。AO方式によるトップアスリート入試という形でラグビー選手としてはじめて早稲田大学スポーツ科学部に合格しました。

一方の桐蔭学園のフルバック松島幸太朗選手は、東海大仰星高校との準々決勝では70メートル、大阪朝鮮高級学校との準決勝では100メートルという独走トライを決める快足が持ち味です。南アフリカ人の父と日本人の母を持つ南アフリカ生まれ。6歳で日本に来た松島選手は、中学2年になって再び南アフリカに戻りラグビーを始めたという経歴の持ち主です。今月下旬には南半球のプロリーグ「スーパー15」に所属するシャークスの下部組織アカデミーに留学すると表明。世界トップレベルの「第二の故郷」で、日系選手が活躍するという期待がかかっています。

2019年に日本で開催されるワールドカップ・ラグビーでは2人は27歳。決勝戦はその時の日本代表に現状では最も近い2人の戦力を、今見ておくという意味でも、見過ごせない試合となりそうです。