2010/10/29 岡山県 倉敷市

岡山県倉敷市。
大原美術館の周辺の倉敷美観地区を歩き、倉敷川にかかる橋から柳並木を臨んで、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。 アッサリした朝食にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今朝は岡山県の倉敷市です

人口およそ48万人の倉敷市。
北に中国山地、南に四国山地があり、カラッと晴れる日が多く、一年を通じておだやかな気候です。

江戸時代には幕府直轄の、天領として栄えた商人の町。倉敷美観地区の町並みは、古き情緒を今も色濃く受け継いでいます。
中でも有名なのは、来週オープン80周年を迎える大原美術館でしょう。
私立では日本で初めてという、西洋近代美術館には、エル・グレコの「受胎告知」や、モネの「睡蓮」など、世界的な名画が展示されています。
絵画「睡蓮」は、オープン前、パリ郊外に住む親日家のモネに直談判して譲り受けた作品です。これにちなんでモネの自宅の庭から、睡蓮の株を株分けして日本に持ってきて植えた「睡蓮の池」は来館者の目を楽しませています。

瀬戸内海のめぐみといえば……

天然の鯛やハマチ、カレイなどの高級魚はもちろんですが、晴天が多い気候と地形を生かして海水から塩を生産する「塩田」の開発が江戸時代に盛んに行われました。
瀬戸大橋に近い児島半島の南側は「塩」の一大生産地として名を馳せ、その当時をしのばせる古い民家の施設が残っています。 現在では食塩の「専売制度」がなくなり、海水から「塩」を精製する方法も進化して、さまざまな業者が独自開発した「塩」が増えました。

往年のブランドを大切にした調味料が最近注目を集めています

その調味料とは……「塩ぽんず」です。

瀬戸内の塩をベースに、ゆずとすだちの果汁を使って、カツオとこんぶの旨味を効かせたのがそれです。
醤油は使っておらず、ストレートな塩味と果汁の酸味が、さっぱりと素材の味を引き立てるのです。
朝はシャキシャキとした生野菜のサラダにかけていただきます。
油を使わないヘルシーなドレッシング。 適度な酸味で目が覚めます。

もちろん、お鍋や焼き魚、そして揚げ物にも重宝しますが、一風変わったところでは納豆に入れると臭みが消えるとか。