2010/10/8 長野県 安曇野市

長野県の安曇野市。 北アルプスのふもとの冷たいわき水に、少しだけ手を浸して、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めましたご飯と漬物の朝食にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週は長野県安曇野市です!

環境省に指定された名水百選の1つ、安曇野わさび田湧水群。 犀川、穂高川などが合流する地域にあり、多くのわさびの田んぼがあちこちに点在しています。 田園風景の背景に、北アルプス連峰の雄大な眺めが広がる土地。 北アルプスからの雪解け水が地下水となり、古くから新田の開墾や農業用水に利用されてきました。 わさびの栽培がはじまったのは大正時代から。 年間を通じて12度前後という変わらない水温と、安定した水質が、その理由です。 そして排水はさらにニジマスの養殖に使うなど、水を循環利用してきました。

わさびを使ったレシピ

全国には、わさびの名産地は数々ありますが、信州安曇野のわさび抜きには語れません。
日本でもトップクラスの規模を誇る「大王わさび農場」は抜群の知名度があります。 ここはお刺し身と一緒に擦りおろして使う生わさびがメイン。 しかしそれ以外にも醤油漬けやわさび漬け、はたまた わさびソフトクリームにいたるまで、売店のバリエーションは豊富です。

酒粕にピリッと辛口のわさび漬け

さまざまな食べ方があるわさびですが、長野県ではもう一つの名産、野沢菜を使い、わさびとの相性の良さを楽しむのがポピュラーです。

わさび漬けといえば、普通は酒粕にワサビを細かく刻んだものが入っているのですが、そこに野沢菜を入れた「野沢菜のわさび漬け」が地元では人気です。

漬け物としての野沢菜が持つシャキッとした食感に、ツーンと鼻にくるワサビの風味、そして酒粕のほのかな甘さが、朝の目覚めを加速させます。

朝の食卓ではあつあつのご飯に、「野沢菜のわさび漬け」をのせて、かつお節をかけ、そこに醤油をほんの少しだけたらしていただきます。