2010/10/1 世界のメンズファッション事情

今週の火曜日、9月28日から世界最大のファッションショー、パリコレがスタートしています。
今年はピエール・カルダンが10年ぶりに復帰とか、ジャン・ポール・ゴルチェがエルメスでは今回限りとか、いろんな話題で盛り上がっているようです。
日本では銀座三越がリニューアルして、メンズファッションが注目されはじめているようなんですが、あの国ではどうなのでしょう。
今朝も2カ国をコネクトしてお送りします。

 

まずはセレクト・ショップ的な「メンズ館」ってあるのでしょうか?

フランス パリ。 平山惠子さん
「パリにはありますが、ロンドンにはありません」

台湾 台北。 片倉佳史さん
「あることはありますが、あまり盛んではありません」

 

まずはパリの状況はどうなのでしょうか?

フランス パリ。 平山惠子さん

VOGUE HOMME, NUMERO HOMMEをいち早く創刊するなど、ウィメンズと同じくらいメンズファッションの需要があるパリ。
プランタン、ギャラリーラファイエットには、単独のメンズ館が存在する。
ハイファッション系の人気が高く、ファッションに多大な興味を持っている層は、ある程度社会人経験がある人が多い。
結構、中年以降のおじさまたちも、積極的にショッピングしている。

一方、ロンドンにメンズ館がないというのは驚きなのですが?

ロンドンのメンズファッションは、ストリートファッションがベース。
なので、ハイファッションよりも、古着やH&M、トップショップなどで買ったものをいかに上手くコーディネイトするかがポイント。
男性のファッションに対する意識は高く、世界中のデザイナーが市場調査に訪れる。 メンズ雑誌は、それなりに人気あり。

 

ファッションにおけるデパートの位置づけはどんな感じなのでしょう?

台湾 台北。 片倉佳史さん

デパートはどちらかというとスーツ系の高級志向。
若者には、いわゆるブティックか、新しいデザインのものなどが一般流通ルートより早く入る夜市が人気。
台湾のデパートの創業何周年バザールは、全館すべてのものが何割引というスタイルのところがあるので、バーゲンを狙う買い物上手な若者もいます。

日本の影響がかなりありそうな気がするのですが。

日本と同様、おしゃれな男の子とそうでない男の子の差が激しい。
男性モノのファッションは女性ほどではないけれど、日本がやはり流行のポイントになっていることは確かです。