2010/9/2 世界の食べ放題事情

「いよいよ食欲の秋到来」のはずですが、真夏日や熱帯夜続きで、「それどころではない」という方もいらっしゃるかも知れません。
しかし「食べ放題」「飲み放題」というレストランのメニューはよく目にします。 バラエティ豊かないわゆる「バイキング料理」は日本では帝国ホテルが発祥といわれていますが、最近ではそれ以外に「焼き肉」「しゃぶしゃぶ」「お寿司」などの単一メニューが人気です。
今朝もグルメの国2カ国をコネクトしてお送りします。

まずは食べ放題って、そもそも盛んなのでしょうか?

パリ ディヴィアンヌ・園子さん
「あることはありますがレストランではわずかです」

香港 富柏村さん
「最近ブームで増えてきました」

そもそもレストランでバイキングというのは特殊なんでしょうか?

パリ ディヴィアンヌ・園子さん

ビュッフェ形式のディナーは、さまざまなパーティーではよくありますが、ホテルでバイキングレストランというのは、朝食以外ではまずありません。
フランスはテーブルアートの国でもあり、ディナーテーブルのしつらえから凝るので、食べることだけが重要なのではなく、何をどのように料理し、それを供するかのすべてに工夫があるので、そのサービス全体を味わってほしいというのが"外食”の冥利という概念があるのでしょう。
"量より質"というのが普通のフランス人の考え方だと思います。

それでは僅かながらある「食べ放題レストラン」はどんな位置づけなんでしょうか?

極端によく食べる人、若者など、に限れば肉類や牡蛎、クレープなどの地方料理の食べ放題のレストランの需要があるかも知れません。
しかしバイキング方式は、フランス語のできない外国人旅行者用で、値段も高いですね。 地元フランス人でこういうところに行く人は、まず知りません。 多分あまりおいしそうではないと思うのでしょう。
唯一、サラダバーみたいなヘルシーな野菜が食べ放題とかは人気かも……「安くておいしい」を売り物にしているレストランは沢山ありますが、バイキングではないですし、一皿で十分満足できる量があるはずです。

さてブームで増えてきたというのはどういう事でしょうか。

香港 富柏村さん

日本の「食べ放題」が香港で広がり、今では中国でも広州、上海など「食べ放題」がブーム。 港ではもともと、ホテルのビュッフェはポピュラーだったが、前菜からメイン、デザートまで各種多彩。
それに対して「食べ放題」は寿司やピザ、エスニック料理など一つの料理でいくら食べても均一料金というところがウケている。 面白いのものでは、インドから東南アジア各地、日本まで各地のカレーを集めたカレー食べ放題。
香港で一番人気なのは、日本のしゃぶしゃぶの食べ放題だろう。 寿司は、さすがに空輸のネタが高価なので寿司屋が食べ放題にはできない。 とはいえ何皿食べたら、時間内に超大盛りの何とかを食べたら無料、というゲーム性のある食べ放題は、さすがにない。

香港というと飲茶などの点心が有名ですが……

飲茶というのは、一盅両件という食べ方が基本。
お茶はポット一つと点心は二つをとってお茶受けにするものなので、大食いする習慣がなく、また、値段もけして高くないので点心、蒸篭の食べ放題というのは普及していない。
実は「放題」というのは中国語っぽいですが、日本語なんです。
純粋な日本語の 動詞(語幹)+ほうだい で、「ほうだい」は接尾語。
それに当て字で「放題」となったもので、中国では意味が通じません。