不景気や原油高で厳しい状況が続く航空業界ですが、アイルランドには、立ち乗り席を導入して運賃を下げることを計画している格安航空会社があります。
Ryanairというエアライン。
旅客機の後部エリアを立ち乗りにするらしいのですが、離着地にはキャビンアテンダントも座っていなくてはいけないはずですが、航空法に触れないんでしょうか?
ライアンエアのコミュニケーション・ディレクターである、Daniel de Carvalhoさんに伺いました。
» Cheap Flights to Europe with Ryanair
アイルランドの格安航空会社……といっても、ヨーロッパの全土をエリアとするライアンエアです。
まずは「『飛行中、乗客が立ったままでいる』という立ち乗り席(Vertical Seats)を導入するというニュース」について。
いや、まだ現実にはこのサービスをオファーするには至っていないのですが、その計画があるのは本当ですよ。
ただ、ライアンエアだけで決められることではなく、ライアンエアは飛行機を製造しているわけではないので、ボーイングといった航空機メーカーの協力も必要です。
でも、「移動中に立ったままでいる」という考え自体はかなり自然だと思いますよ。 列車や地下鉄といったかなりスピードを出す乗り物でもみんな立ったままで移動されていますよね。
えぇ、もちろん飛行機の離着陸時は列車のように水平に移動していないですよね。 そのときはベルトを締めなくてはなりません。
今はベルトを締めるということは、すなわち席について座るものだと思われていますが、これからの空の旅では、立ったままでもきっちりとベルトを締めて飛行機に乗る時代が来ると思っています。
すでに、いろんな実験が行われていまして、いわゆるバーにあるスツールのような椅子に腰をちょこっとかけて、離着陸時や大きな振動の際にはベルトを締めれば、しかもこれは、肩から降りるというようなベルトになっていますので、安全だと思いますよ。
よくイタリアのフライトでは見られる現象なんですけれども、イタリアの人はそもそも離着陸時を除いて全員いつも立っていますから。 立って社交的な空間を楽しんでいただくということになっていますから。
ですから立つ席を導入して、その分、席の数を増やして運賃を安くお届けできるというふうに考えているんです。
考えているのはですね、飛行機の客室の後部、新たに10列くらいの座席を設置することができるんですよ。 立つ席にするとしたら、だいたい定額で5ユーロで飛べます。
今でも期間限定で、5ユーロという特別運賃を提供することもありますが、立つ席が実現すれば、いつでも5ユーロでヨーロッパ間を移動することが可能になります。
もちろん、お客さんの中にはもっとお金を払っても席に座りたいという方もいるので、そういった方たちのために従来通りの席もありますし、とにかく、お客さんのいろんなニーズにこたえるようにしたいという風に考えているんです。
ロンドンからポルトガル、南ドイツ、イタリアといったエリアです。
このフライト、だいたい2時間ぐらいの旅ですね。 コンサートでは立ちっぱなしですよね。 お店に入るために並ぶ、立っていますよね。
若い人たちは少しでも安く旅をしたいから、立つ席にして、ほかの家族は座席をとる、という飛行機の乗り方、バリエーションがあると思うんですよね。
これはもちろん、あきらかにいろんな機関が関わることになりますが、まずはライアンエアと飛行機を製造しているボーイングから何事も始まります。
私たちはボーイングが安全面をクリアするような旅客機を開発してくれると思っています。
宇宙にも人間を送り込むことができたのですから、安全な立ち乗り席を開発するのは可能だと私達は思っています。