2010/6/11 オランダ アムステルダム

オランダのアムステルダム、中央駅で借りた自転車に乗り運河沿いの冷たい空気に触れて、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。今朝はオランダ式朝食にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週はオランダのアムステルダムからです!!

オランダの首都アムステルダム。商業と観光の中心地ですが、政治の中心はハーグですね。13世紀に小さな漁村に堤防を築いて作られた都市がアムステルダム。この街だけでなく、国土4分の1が海面より低い、つまり海抜ゼロメートル地帯であるということはよく知られています。だからオランダにはアムステルダム、ロッテルダムなどダム(堤防)がつく地名ができるわけです。
海水の侵食を堤防で守り、風車を使って水をくみ出す。
水との戦い、水との共生の歴史が、この国の歴史だったのです。
また起伏の少ない土地だけに、自転車がメインの交通手段として活躍し続けてきました。世界で最も自転車に優しい都市、そういっても過言ではないかも知れません。

朝食が贅沢な国。

国土を守るために勤勉に働いてきたオランダ人は、質実剛健な国民性といえるでしょう。美食を堪能できるレストランだって、他の国のような華やかさはありません。しかし酪農王国のオランダはチーズ、ハム類の宝庫です。チーズでいえば有名なところでエダム、ゴーダ、レイトセカース、フリーラントセカースなどなど。
サラミやモルタデラタイプの大型ソーセージ類から、ボンレスハム、スモークハムなどなど、とにかく種類は豊富です。ホテルの朝食では豪華ホテルでなくても、これらを薄くスライスしたものが大きな長方形のお皿にそれぞれ10種類以上が折り畳んで並べられ、さらにスモークサーモンやローストビーフとともに取り放題。
その大きさは、ポストカードなどよりははるかに大きいものです。

まずは具の大きさで勝負です

パンの種類も黒パン、白パンはもちろん、ライ麦、カンパーニュ、クロワッサン。そしてレーズン入りや胡桃入りなどが山積みです。
もちろんレタスやラディッシュ、そしてススライストマトなども添えられていますが、いずれもサラダというよりもサンドイッチを想定しているような大きさです。折り畳んでもパンからはみ出る、そんな食べごたえが、日本の感覚からすればとても贅沢です。
大きく口を開けて、さあ、いただきましょう。

今朝はオランダの首都、アムステルダムの朝食でした。
典型的なコンチネンタル・ブレックファーストでありつつも、甘いパンがないのが、もうひとつのオランダ式朝食の特徴なんです。

さて来週はサッカーW杯、日本代表のワールドカップ対戦国 スウェーデンの朝の風景です。お楽しみに……