2010/6/4 カメルーン ヤウンデ

カメルーンの首都ヤウンデ、海抜800mあまりの高地でカラっとした朝の涼しい空気の中、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。現地の人たちと同じ朝食にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週はカメルーンのヤウンデからです!!

アフリカを凝縮した国とも言われるカメルーン。
南はギニア湾、西に活火山で標高4,070mのカメルーン山、北はチャド湖まで伸びています。 そんな国土のため、気候的には南部は熱帯雨林、中部は高原、北部はサバンナと砂漠地帯。
さまざまな風景があります。

またスーダン系及びバントウー系の各部族など全部でおよそ200以上の多く部族が住んでいます。それぞれのしきたりで部族の長老が支配する、多くの文化が存在します。
西側の商業都市ドゥアラは一番人口が多く、年間降水量がおよそ4000ミリメートルと、日本の屋久島並みの雨量です。
しかし行政の中心である首都ヤウンデは、東京並みの降水量でアフリカの中でも過ごしやすい首都のひとつといわれています。

水が豊富な恵まれた国

砂漠と野生動物。そんなイメージのアフリカですが、多様な気候のカメルーンは2つの大きな水系があるおかげで、水資源が豊富。それを活かして電力のほとんどを水力発電でまかないます。大きなダムだけではなく、農業用の用水路などを利用した小水力発電を見ることも出来ます。

原油の生産、コーヒーなどの農産物などが主要産業ですが、キャッサバという芋の一種で、食料の自給自足はほぼ果たしていてアフリカ諸国の中では、比較的経済的に恵まれている、といえるかも知れません。

しかし朝食は質素です

歴史的にドイツ、イギリス、フランスの統治を受けていただけに食事はバリエーションが豊富です。しかしヤウンデ周辺の、現地の人々の朝食の基本は「甘いもの+しょっぱいもの+コーヒー」。

甘いものは、とうもろこし粉かキャッサバ粉で作った、おかゆ風のどろりとしたスープ状のもの。 または茹でたバナナがメインです。
粉を水で溶く時に砂糖も入れて甘くするようです。

しょっぱいものといえば、この時期ではいんげん豆などを炒めて、塩味をつける。お好みで、唐辛子ソースもつけたりしますが、基本的に辛い料理ではありません。ピーナッツソースを主体に薬草を混ぜたスパイスとともに食すという、薬膳のおもむき。
そしてやっぱり飲み物は、特産品のコーヒーが一般的です。

今朝はカメルーンの首都、ヤウンデの朝食でした。
甘いもので脳内を覚醒させ、薬草で健康的に血の巡りを良くして、ガツンと目覚ましはコーヒーで。 理にかなった朝食です。

さて来週は、カメルーンと同じく、ワールドカップ対戦国オランダの朝の風景です。
お楽しみに……。