2010/5/14 千葉県 房総半島

千葉県房総半島の海岸線、早朝からロングボードで波に乗るサーファーを眺めて、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。 海辺の朝食にしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週は千葉県の房総半島からです!!

低気圧の関係で真冬でもビッグウェーブが期待できるのが、サーフィンの奥深いところ。 だから年間を通じてサーファー達のパラダイスといえる太平洋岸ですが、水ぬるむ季節ともなると初心者もやってきて、活気が違います。
房総半島にはメジャーなポイントは沢山ありますが、例えば海水浴客が押し寄せる夏場の千倉海岸。 人気もまばらな白い砂浜と緑の松林が美しいコントラストを描くこのシーズンは、まさにサーファーにとって絶好のハイ・シーズンと言えるかも知れません。
潮風に吹かれながら、散歩するのにもうってつけの砂浜。
太平洋から上る朝日に水面がきらきらと輝きます。

房総半島の郷土料理といわれる「なめろう」

主にアジやサンマ、イワシなどの青魚を三枚に下ろし、味付けの味噌とネギ・シソ・ショウガなどを乗せ、そのまままな板の上で包丁を使って粘り気が出るまで叩いた「なめろう」。
シンプルな調理法は、漁師達が船の上で作った料理だからという「なめろう」の起源によるものです。味噌を使うのは船の揺れで醤油がこぼれないようにするため。 そしてあまりのおいしさに皿までなめ尽してしまうから、その名がついたとも言われます。
生の青魚ということもあり、鮮度が命。 とれたてを船の上で調理してすぐに食べるというのが本来の姿ですので、保存には適しません。

食べ方はいろいろ

生で食べるとすれば、やはりあつあつの炊立てご飯が一番。
またはそれをお茶漬にして食べるというのも忙しい朝にはふさわしいかもしれません。 もちろんお酒のつまみとして、少しずついただくのもありですよね。
そしてもうひとつポピュラーなの食べ方が、ハンバーグのようなパティ状の塊を鉄板で焼いた「さんが焼き」。 香ばしい香りがさらに食欲をかきたてます。

新鮮な青魚さえあれば、三枚に下ろして、薬味を合せて粘りが出るまで包丁でたたいくだけという簡単レシピです。
忙しい朝の食卓には、欠かせない郷土料理といえるでしょう。