2010/4/30 世界のフリーマーケット事情

明日と明後日は、ここ六本木ヒルズのヒルズアリーナで、J-WAVE Flea Marketが行われます。
自由な市場ではなく、蚤の市が語源のこのフリーマーケット。 あの国ではどうなんでしょうか。
今日も2カ国にコネクトします。

フランスでフリーマーケットは盛んなのでしょうか?

フランス、パリ ディヴィアンヌ・園子さん
盛んです

アメリカではいかがでしょう?

アメリカ、NYの中村英雄さん
盛んでしたが、最近は少し下火かも

蚤の市はフランス語のMarche aux pucesが語源だと聞きますが

フランス、パリ ディヴィアンヌ・園子さん

パリの北側に位置する、クリニャンクールやサントゥアンの蚤の市が有名。
5ヘクタールくらいに広がる場所は骨董品マニアには有名な場所。
もともとは、廃品を回収した人たちが古着や車の部品などを地面に広げて売りはじめ、その歴史は約120年前にさかのぼるそう。
家具から小物雑貨、古い宝石、何でもありというのが面白いので、パリジャンの週末の見物場所となってきたのです。
タダ同然で回収して修理したような中古家具もあるし、有名な家具デザイナーの椅子など買い集めているマニアが頻繁に行くとか。
画廊も多く、絵の好きな人も街の画廊で買うよりもずっと安く手に入ると掘り出し物を探しに行くという。

パリジャン、パリジェンヌだけでなく観光客も多いですよね

英語を話す高級骨董品屋も多い。 パリで唯一価格交渉ができる場所でもある。 100と言われたら50にして欲しいと返して最後は75で決まれば上出来。 閉店の時間近くなるともっと下がることもある。  ここでは現金払いが多いのでスリに充分注意する必要がある。  値切りの交渉をするにはやはりフランス語か、紙に書いて提示する。

やっぱりアップタウンよりもダウンタウンなのでしょうか

アメリカ、NYの中村英雄さん

NYで蚤の市といえば、チェルシー地区にあるフリーマーケット。
かつてはマドンナも物色に来たほど。しかしチェルシーはおしゃれなエリアとして不動産価格が上昇していることもあり、フリーマーケットの会場だった駐車場が、どんどんマンションになってしまい縮小傾向です。
eBayのようなネットオークションの普及も追い討ちをかけているかも。

マンハッタン以外にもあるのでしょうか

ブルックリン地区のストゥープ・セールといって、「蚤の市」ではなく個人的に「お店を広げている」だけのもの。 ストゥープとは19世紀末に建てられたブラウンストーンと呼ばれる長屋形式の半集合住宅の階段。 セサミストリートで出演者たちが集うあの階段。 自分の家から持ち寄った不用品を並べて売るのが「ストゥープ・セール」。 一軒家住宅の「ガレージセール」に当たるもの。小さな置物、古書、楽譜、古写真、その他、NYは移民の街なので、それぞれの故郷の品などなど、品揃えは豊かです。