2010/4/23 静岡県 駿河湾

静岡県の駿河湾。
早朝に漁港を出発した漁船に乗って、大海原から富士山を望んで、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。 朝ごはんは港に戻ってからにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。


今週は日本から、静岡市清水区の由比漁港です!!


国道一号線を東京から西に向かって富士川を越え、しばらく行くとバイパス沿いに由比漁港が見えてきます。
早朝6時前から遊漁船に乗船しての富士山の撮影ツアーが、地元の漁業協同組合の主催で行われています。
今朝は寒いといえ、ようやく海水はぬるむ季節。
駿河湾から望む富士山の雄姿は、また違った感慨があるでしょう。
桜の花がすっかり散って、新緑のシーズンのはじまりのこの時期。
旬を迎える地元の名産といえば「桜エビ」です。
今年は解禁の3月31日から天候不順のため延期されてきた春の漁。
今週月曜日にようやく始まりました。
水揚げされた「桜エビ」の初セリでは、平均落札額が15キロ当たりの1ケースが約5万8000円。
去年よりおよそ2万円も高い値段でした。
昨年の水揚げ量が少なく、漁が3週間近く遅れたので値段が跳ね上がったということです。


水中では透明ですが、干すと桜色に輝くから「桜エビ」


この「桜エビ」は東京湾や相模湾にも生息するようですが、春の訪れとともにまとまって収穫できるのは駿河湾が中心です。
この時期は、夜中に海面の近くまで、群れをなして上がってくる習性があります。
これを利用して暗いうちから漁が行われ、早朝に漁港でセリが行われます。
一番手軽に食べられるのは、漁業協同組合直営のお店「浜のかきあげや」。
サクサクで、フワフワのかき揚げを、丼やうどんやそばにトッピング。
その場で食べられるスタンドは長蛇の列となります。


ゴールデンウィークのお楽しみ


普段は午前10時からの営業ですが、新鮮な活けの状態で食べられるイベント「由比桜えびまつり」は例年5月3日に行われ、午前8時からのオープンで、遠くから訪れる人々でごったがえします。
ちなみに去年はおよそ6万人の人出だったとか。
今年の収穫量は気になるところです。
ちなみにこの漁港をあげたイベントのため、ゴールデンウィーク中の営業は変則的です。
お出かけ前にウェブサイトは要チェック。

» 由比港漁業協同組合 浜のかきあげや