2010/4/23 世界の初任給事情

はじめてのペイデイ、つまり初任給のシーズンとなってきました。

労務行政研究所が昨日発表した、東証第1部上場企業を対象の調査ですが、上場企業の大卒初任給水準は20万5641円、96.6%の企業が初任給を据え置いたということです。
なかなか厳しい状況なんですが、使い道はご両親にプレゼントですか、それとも自分へのご褒美なんでしょうか。
ところで海外には「初任給」というのはあるのでしょうか。
今日も2カ国にコネクトします。


まず初任給の概念というのはあるのでしょうか?


フランス、パリ ディヴィアンヌ・園子さん
「あるけれども印象は薄いです」


ウガンダではいかがでしょうか?


ウガンダ、キトゥダム 塚原朋子さん
「ここで給料をもらえる人は少ないので一般的には印象は薄い」


大学卒業から就職の流れはどうなっていますか?


フランス、パリ ディヴィアンヌ・園子さん

フランスは大卒相当の若者は大学カリキュラムに必ず企業研修がくりこまれており、すでに3〜6ヶ月企業で働いてまがりなりにも給料をもらっているので、初給料という概念は薄い。
めでたく就職できても1〜3か月の試用期間があり、その間は雇用者も雇われ人もすぐやめさせたり、辞めたりできるため最初の3カ月は緊張して仕事についている。初任給がめでたいという感覚はなし。

それでは最初の給料の使い道はどんなものでしょうか?

地方のサラリーマンは車通勤が主なため、車を買うのにあてられることが多い。 親と同居する若者は独立する機会となり、賃貸住居、ファニチャーを揃えるなどに給料がまず使われる。 恋人を自由に招待できない! というのが一番の独立の理由のようです。


まずはキトゥダムというのはどんなところでしょうか?


ウガンダ、キトゥダム 塚原朋子さん

英語圏で中央アフリカのウガンダ、首都カンパラから車でおよそ8時間のスーダンとの国境付近の小さな小さな村。
ここには携帯電話会社ショップ、電力会社、外国人経営の工場くらいしか会社がない。
会社勤めをしている人はこの町では5%もいないと思う。
月給をもらうのは会社勤めの人や、車のドライバーなど。
たとえば、タイピング代行ショップの月給は日本円で3,500円。 ヨーグルト屋は4,000円。 ネットカフェは5,000円。
ドライバーは7,500円。銀行員は19,000円くらい。

そんな給料からの使い道はどんなものでしょうか?

高校、専門学校、大学に通うために休学して働いている若者が多いので、自分の学費のために貯金する。 多くの人は現金を両親に半分渡すか、砂糖、洗濯石鹸、食用油、主食のとうもろこしの粉、豆を買ってプレゼント。 自分の買い物は、服、靴、ベッドシーツ、食料など。