2010/4/23 アイスランドの火山噴火

先週、この番組放送中に、第一報が入ってきたんです。
アイスランドの火山噴火による火山灰の影響で、欧州の主要空港が閉鎖というニュース。

昨日木曜日には、停止していた飛行路線のほとんどが通常通りに戻ったということですが、この一週間、多くの方の暮らしに影響が出ましたね。
飛行機が欠航したことによる航空会社の損失はこれまでで17億ドルを超えるとか。

出張中のヨーロッパから帰国できない。
ヨーロッパへの出張に行けない。
国際会議に出席できない。
ミュージシャンのライブといった予定にも変更がでました。
また、ちょうどイースターのホリデー明けと重なったため、学生たちが帰国できず、試験をやむなく延期するといった学校もあるようです。

このアイスランドからの火山灰の影響は今後どんなところに現れると予想されるのでしょうか?

そこで今朝は、火山灰の影響が最も大きいとされているイギリス、ロンドンとコネクト。
アイスランドの火山噴火の今後の影響について、Chatham Houseのシニア・リサーチ・フェロー、Vanessa Rossiさんにお話を伺いました。


アイスランドからの火山灰によって大きな影響を受けているのは、空の便を使う予定の方たちだと思いますが、他にも航空貨物への影響も大きいと思います。

空輸しなくてはならない生鮮食料品、鮮魚、畜産物が、飛行場にずっと置かれていたため傷んでしまう。

生産農家の方たちには大きな打撃です。

中長期的にみて、どんな影響が予測されるのでしょうか?

まず、私たちの暮らしがどれほど、飛行機を使った輸送、移動に依存してきたか、ということを考え直さなくてはいけないでしょう。世界は小さくなって、どこにでも簡単に移動できる、あるいは簡単にモノを運べると思っていないでしょうか?
そうした私たちの生活がいかに脆弱なものであるか気付いたはずです。
今回の出来事でアフリカから輸入している果物が届かなくなって、代替輸送手段を考えておくことの重要性に気付いたことでしょう。
今回大きな打撃を受けた小規模の小売店のなかには、今後、いかに安く運ぶかよりも、いかに安全に運ぶか、を考えはじめた人たちもいます。
問題は、高度に発達した技術に頼った私たちは、そのシステムが崩れたときの危機管理、緊急対策をまったくしていなかったというところにあります。
悪いことに今、ヨーロッパの景気が悪く、政府もなかなか救済金を出せない状況にあります。長期的に懸念されるのは、今回の出来事でさらに経済が悪化するということ。