2010/3/26 ドイツ リューデスハイム

ドイツの西側の小さな街、リューデスハイム。
南から北に流れるライン川を見渡し、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。 簡単な朝ごはんにしよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週はドイツのライン川です!! 

紀元前55年。カエサル率いるローマ軍がこの川を渡り、ゲルマン人を追い出した、という記録が残っています。
そんな2000年以上にわたる、悠久の歴史を持つライン川。
観光客に人気なのは、なんといっても川下りのクルーズです。
川の左右には、通行税を取るための城、盗賊のすみかだった城、教会等々、中世の石造りの建物が点在しますが、外観は往時をしのばせるように保存され、近代的な景色が見えないために、まるでタイムスリップしたかのよう。
古くから船の通行の難所とされたローレライの岩山がハイライトで、2時間あまりの船旅が終わると、終点のサンクト・ゴアールに到着。
今度は川沿いの陸路を移動して、出発地のリューデスハイムに戻ることになります。

ドイツの一日のスタートは早いです

勤勉な印象があるドイツ人。 一般的に早起きで、朝早くから活動します。
そんな中でも朝が早いのはパン屋さん。
町のパン屋さんでは、この時間には既に開店しているところもあるくらいです。
それとも午前7時のオープンにむけての準備中でしょうか。
いずれにせよ、街のパン屋さんには、大小さまざまな種類のパンがあるのが特徴です。
また、日本のトーストで使う食パンは殆ど売っていません。
朝の定番はたいていは小型パン。
それでも日本のパンと比べるとずっと大きくずしりと重いもので、その日の気分でチョイスできるものです。
セミハード・タイプの小型パン「カイザーゼンメル」でいきましょう。

日本人にもなじみ深いドイツパンの朝食の定番

「カイザーゼンメル」、ドイツ語で「カイザー」は皇帝、そして「ゼンメル」はオーストリアや南ドイツで、小型の上質なパンという意味の人気のパンです。
トッピングがケシの実が乗っていて、5つの筋が入っている五角形のパン。
形が皇帝の王冠に似ているというのがその名前の由来です。

ホテルではビュッフェ・スタイルの豪華版ですが、一般家庭では飲み物とパン、そして一緒に調理していないハムやチーズで簡単に済ませるのがポピュラーです。
当然朝が早いため、おなかがすくのが早くなるわけですが、お昼前にさらに簡単な2度目の朝食を摂る事も多いようです。
果物を持参するか登校や出勤の途中、パン屋に寄り、菓子パンなどを買って、持ち込む事もポピュラーです。
いわゆる学生の「早弁」みたいなものでしょうか。