2010/2/5 服部学園 お茶の水美術専門学校

今週は、2010 FIFA World Cup South Africa
サッカーのワールドカップを前に、19歳の学生たちが考え 実行するプロジェクト。
今まさに動き出そうとしている「情熱」に迫ります。
合い言葉は、「日本の20代の女性をサムライブルーに染めろ」。


1月30日、先週の土曜日、原宿クエストホールで企画プレゼンテーション・イベントが開催されました。
テーマは、「女の子の女の子による女の子のためのワールドカップ」。
プレゼンテーションをしたのは、服部学園 お茶の水美術専門学校 通称Ochabiに通う19歳の学生たち。


Ochabiでは、20年前から「文化で世界に貢献する」という方針のもと、学生たちが企業に向けて提案をおこなう授業を行ってきました。
授業を担当されている、服部元先生にお話をうかがいました。

企業さんは、だいたい最初はそんなに期待していないんですよ。 でも、やっていくと、目からうろこで、とんでもない、それは禁句でしょ、というようなことを考えてしまったりするんですが、それは本当に禁句なんですか?と質問していくと、答えに詰まるんですよね。 そこで、「ああそうだったのか」という発見があって、それが商品になったりとか。


これまでの実績で代表的なもの。 実は、資生堂が大ヒットさせた化粧品「マジョリカ マジョルカ」は、学生たちが考えた「ピポラピポリ」という商品が元になったものでした。

6年前に資生堂さんに来ていただいて、クライアントオリエンテーションという形で、うちの学生に化粧品の提案を依頼していただいて、その際に、20代前半の女性をターゲットにした化粧品の提案をしてくださいと。

で、20代前半の女性はおとぎ話が好きである。
資生堂さんの老舗のイメージも崩さずに20代前半の層にうったえかけるには、おとぎ話を使って、かわいいんだけど品は崩さないという提案ができると。
そのときにピポラピポリという呪文をとなえましょうと。
それを唱えると、綺麗になれますと。
それを誰がやっているかというと資生堂がやっています、という物語を学生たちが作ったと。


さらに、資生堂のTUBAKIシャンプーもOchabiの学生からのプレゼンテーションを原点に生まれたヒット商品でした。

そういえば、なんで今までシンボルマークである花椿が使われていないんだろう?と。 学生がリサーチしたんですが、まったく理由が分からないと。だけど私たちはこれはかわいいと思うと。じゃあ、これを押さないのはおかしいんじゃないかと。


そんな実績を持つ、服部学園 お茶の水美術専門学校が提案する、サッカー日本代表、Samurai Blue 応援プロジェクトとは?


服部学園 お茶の水美術専門学校 Ochabiが提案するサッカー日本代表 Samurai Blue 応援プロジェクト。
事の始まりは、アディダス・ジャパンとの交流でした。
アディダスからの依頼は、「日本の20代前半の女性を Samurai Blueに染めてくれ」。

学生たちが提案したアイディア。
19歳の若き発想をお聞きいただきます。

A班のリーダーをしています、鈴木瑛彦です。 南アフリカとSamurai Blueと女性たちをつなぐキーワードを探していまして、それを発見したんですね。 ブルーデイジーという南アフリカ原産の花で、名前の通り、Samurai Blueの青い色をしている花なんですね。 そのブルーデイジーのロゴを考えて、企業に協力していただいてそのロゴをデザインに取り入れてもらう、という企画ですね。

花言葉が、協力、希望、かわいいあなたという花言葉が込められている花なんですね。
開花時期がちょうど6月で、ワールドカップの開催時期に重なる、ということで。。。

Bチームのリーダーを務めています、加納睦美と申します。 自分が普段見る物や使う物だったら抵抗なく入れるんじゃないかと。 その日常というもののなかで、必ずかかせない場所、ということで「トイレ」という場所と、女の子はかわいいものが好きということで「ペット」というキーワードを考えました。

学生の自由なアイディア。
さらに、こんなプレゼンテーションも。

Cチームのリーダー、丸山由恵です。 女性に一番近い感情って何だろう?って考えたときに、私たちが着目したキーワードが「胸キュン」です。

女性に「胸キュン」は絶対必要じゃないですか。
私たちは、アディダスとラヴをあわせて「ラヴダス」というのを考えました。
愛を出しちゃいます。

愛の象徴であるハートにアディダスの三本ラインをいれてラヴダス。

Dチームのサブリーダー、佐藤翔太です。 キャラクター、バクミです。

日本代表の公式応援キャラっていないんですよ、FIFAワールドカップにはいるんですけど。
普通キャラクターってまともなものじゃないですか、で、もしも ゆるキャラが応援キャラクターだったら面白いんじゃない?と。
そのキャラクターがバクミっていうんですけど。

そいつを日本代表のキャラクターとして応援させ、かつグッズ展開をしていけば、女性はグッズ先行かもしれないですけど。。。キャラクターで浸透していった先にはワールドカップがある、みたいな。