2010/2/5 世界のテレビCM事情

最近のテレビCMはみなさんどうご覧になっていますか。
CMソングや、CMのセリフが流行。そしてそもそも話題のCMなど、不況でもどっこい元気なのか、そうでないのか。
あの国ではどうでしょうか? 今朝も2つの国にコネクトします。

アメリカでは、今、テレビCMは盛り上がっているのでしょうか?

日本のあの人気CMにも関わっていらっしゃいます
NY,ジェフ・マーレーさん

「この時期は特に盛り上がります」

今盛り上がるのはやはり週末のアメリカンフットボールの王座決定戦。スーパーボウルがあるからでしょうね?

スーパーボウルのCMがいつも話題になるけれど、30秒のCMを打つのに、300万ドル(2億7000万円)。
しかしニールセンの調査によれば、9,000万人のアメリカ国民が見ていることになるので高くないかも。
CMそのものに最高のクリエイティビティが結集するので、視聴者も試合以前にCMを見るのを楽しみしていたりする。

例えばどんな企業がどんなことをしているのですか?

ドリートスは一般の人から自主制作のテレビCMを募集。
最も優れたものにはスーパーボウルの放送中に流してもらえる。
加えて100万ドルの賞金ももらえる。
これまでCMを出していた常連のペプシやGMは今年出さないが、ダイヤモンドナッツ、ドクターペッパー、スナップルがCMを出す。
だいたい3、4年で広告を打つ企業は変わる。
不景気と言われても、新しい商品を発表するときにはスーパーボウルに広告を打つ傾向がある。


ドバイのテレビCMは盛り上がっていますか?

ドバイ 槙島 公さん

「“それほどでもない”っていう感じでしょうか」

盛り上がっていないというのはどういう事なのでしょう?

ドバイには数えきれないほどたくさんのテレビ局があるので、CMもそれなりにある。
けれど、日本やアメリカのようにテレビCM自体の歴史が長くないので凝ったCMは少ない。

欧米人が多い国なので、よくあるCMは洗剤、せっけん等の生活用品。
コカコーラ、チョコレートなどの食品。 また外国の旅行先を紹介する政府観光局のPRCM。 高層マンションのCMはそれほど多くない。
テレビで映画を見ることが多いので、その間にはピザのCMが入ったりする。

すると広告媒体としては、他の媒体の方が価値が高いということですか?

世界のスーパーマーケットと言われるくらい商品の選択肢は多いけれど、200か国近い人が住むドバイ。
CMのターゲットを絞って打つことが難しいのか、メーカーはTVCMの価値をあまり高くみていないみたい。
むしろ新聞雑誌のほうが広告に力を入れているかもしれない。