2009/12/4 世界の手帳事情

この時期、文具店の手帳のコーナーでは来年のものを数々そろえて大きく展開しています。
最近では「手帳の使い方次第で人生が変わる」というふれこみのものが日本ではブームですが、あの国はどうでしょう。
今朝も2つの国の実情を探ります。

どんなブランドがポピュラーなのでしょうか

ロンドン 竹沢祐子さん

ごく普通に、どこの文房具屋にもあるのが、レッツとコリンズ。
大きさと表紙に変化があるだけで、特に凝ったものではありません。

デパートにコーナーがあるのはファイロファックスとスマイソン。
日本では高級なイメージなスマイソンでも30ポンドぐらいからある。

ファイロファックスは英国がオリジナルですが、全世界的に共通。
それ以外は、カード専門店、本屋、ファッションメーカーなど、いろいろな店で、オリジナルのデザインものを出している。

ちょっと変わったものはあるのでしょうか

イギリス特有なものとしては、競馬専門スケジュール手帳。 これはかなりポピュラー。
レッツが競馬新聞のレーシング・ポストと提携して出していて、英国内のレース日程が、かなり細かく網羅されています。

それ以外に、新聞社デイリーミラーのオリジナルと言うのもありました。
それだけ競馬ファンがいるってこと。

サッカーチームごとのオリジナルスケジュール手帳もファンにとっては必需品。
各チームのショップで買えますが、人気のあるチームの物は、ショッピングセンターや、デパートでも入手できます。


デジタルでのスケジュール管理じゃないのでしょうか。

NY 中村英雄さん

ニューヨーカーも手帳好き。
年末になると翌年の手帳探しに駆けまわる。

おしゃれ派はモレスキン、実用派はクオヴァディウス、分厚いのが好みな人はファイロファックスとこの辺は世界中どこでも同じ。
ニューヨーカーの定番と言えば「マンハッタンダイアリー」。
背広のポケットに入るサイズで見開き1週間の使いやすいレイアウト。

どのへんが人気なのでしょうか。

魅力は手帳の前半65ページの資料部分。
度量衡比較や靴や洋服の国際サイズ比較、世界の祝祭日、ワインのヴィンテージチャート、世界標準時表、摂氏華氏換算表など国際都市NYならではの便利なデータ、さらには世界の金融センターにふさわしく、
ダウジョーンズの年別株価始値終値の推移が1920年から載っていたり、ロンドンや東京の市場情報まで提供している。
そして、便利なのが店舗やレストラン、劇場、24時間サービス、病院、学校、図書館などのリスト。

昼はウォール街で稼ぎまくり、夜はミッドタウンで遊びまくる。
金融不安をものともせず、がニューヨーカー流。