2009/11/27 映画「For the Love of Water」

今日は「水」。
ナイル、チグリス・ユーフラテス、インダス、揚子江と、かつては川のまわりに文明が開けてきました。
それだけ人間の営みにかかせない水。
水を制するものは世界を制する、とも言われてきました。

水は無限にあると思っていませんか?
アメリカ、カリフォルニア州では、あと20年間に必要とされる分の水しか残っていない、というリサーチ結果も出ており、今後、世界中で水の取りあいが予測されます。
すでに水ビジネスは、4000億ドルの巨大マーケットだという話も。

そんな水をめぐる水面下の争いを描いたドキュメンタリー映画「For the Love of Water」。
“かけがえのない水のために”とでも訳せましょう。

アメリカで昨年公開され、波紋を呼んでいます。
日本では公開の予定がないんですが、アジアで公開されたばかりとか。
日本ではなくて、なぜアジアでは公開されたのか。
そのあたりも気になります。
映画「For the Love of Water」のプロデューサー、Steven Starrさんにお話を伺いました。

Stevenさんはミュージシャンやアーティストのマネージメント、コンサートプロ−ションなどをされてきたようですが、なぜ水問題を扱った映画に関わろうと思われたのですか?

映画の監督である、イリーナ・サリーナさんが「誰が水を所有しているのか」という記事を見せてくれたことがはじまりです。
水を誰が所有しているかなんて、ふたりとも考えたことなかったんですが、今こそ問いかけるべきだと思ったんです。
そこから世界を旅し、各地でさまざまな人にこの問いを投げかけたんです。

2008年のこの映画。
水問題は今、どれだけ深刻なのでしょうか?

今、地球上で最も問題となっているの水問題と言えるでしょう。
水は人間の営みになくてはならないもの。水なしでは、家族も、学校も、食糧もできないし、人間の体は水でできているのですから。
しかし、現在、飲めるきれいな水が足りない状況にあり、この状態は改善するどころか、拡大するばかりなんです。

結局のところ、水に対して人口が増えすぎたんでしょうか?

いえ。地球上には世界の人が必要とするだけの水は充分あります。
それを浄水できていなかったり、水がすべての人に行きわたっていなかったり、水が「金」のような取引商品になってしまうことを防げていないだけなのです。

では、誰が悪者なんですか?

誰が一人を悪者にすることはできませんが、水を売る商売に関心を持っている大企業は多いんです。
当然のことですが、売るということは営利目的であって、高く売ろうとします。
水が高くなると、手に入れることができなくなる人が出てきます。
そして手に入れることができないのは、多くの場合、第三世界の人たちなんです。

水をめぐるもうひとつの問題は、水を手に入れる仕組みにあります。

先進国では、きれいな水が充分手に入ります。

水道水と同じ水なのに、100倍の値段もするペットボトルの水を買う仕組みがいけない。

ペットボトルは廃棄され余計なゴミが出ることにもなりますから。