2009/11/06 世界のフリーペーパー事情

今朝は新聞の話題。
新聞を読んでいますか。今まさに読んでいらっしゃる方。
自宅ですか、それとも通勤途中。宅配ですか、それとも駅売りですか。
そして有料ですか。それとも無料のものですか。

世界的に大新聞や地方紙の苦しい状況が伝えられる中。
あの国はどうなのでしょうか。

どんなフリーペーパーに、人気があるのでしょうか。

NY 中村英雄さん

NYのフリーペーパー、Onion。
記事すべてがウソという週刊新聞。
なんだかうさんくさい、という意味の英俗語Onionから来ているよう。
歴史は1988年からと古く、現在の発行部数は40万部ほど。

» The Onion

支持される理由はどんなところにあるのでしょうか。

ユニークなのは、通常の新聞が記事からヘッドラインを導くのとは異なり、ヘッドラインをまず決めること。
そこからそのヘッドラインに肉付けをする形で記事をでっちあげる。
政治経済から株価までもが虚偽の記事となる。
週刊紙なので最新のニュースである必要がなく、すでに日刊紙で話題になったネタを取り上げるから明らかに誰でも嘘だとわかる。
たとえば、アメリカのオバマ大統領でもエアフォースワンに乗る際には遅刻は許されなく、10分前搭乗は守らなくてはいけなかった、とか。

人気のあるフリーペーパーは何ですか。

ストックホルム 矢作智恵子さん

スウェーデンではMetroというフリーペーパーが有名。
これは1995年から発行されており、スウェーデンから始まり、今では世界18カ国、15の言語で世界中で発行されているようです。
スウェーデンでは全国版、ストックホルム、他2都市で4種発行。
政治、経済、国際ニュース、他求人情報、映画情報などが満載。
有料の日刊新聞にも負けないような内容。

どんな形で展開しているのでしょうか。

読者は殆どの社会人、学生、他一般人など多数。
朝6時から各地下鉄、鉄道の駅内などに設置されていて、通勤時間内にさっと読めるような手軽さが売りとなっている。
ストックホルムの殆どの人が手にすることが出来るので、広告も増えていて現在は60万部を越える部数が発行されているよう。
既存の日刊新聞がおびやかされているいる状況。
このメトロが発刊以来、ずいぶんフリーペーパーが増えた気がします。