2009/10/2 カナダ プリンスエドワード島

カナダの東の端にある、セントローレンス湾。
そこに浮かぶ小さな島のプリンスエドワード島。
北大西洋をのぞんで、彼女は大きく背伸び。

そして心に決めました。しっかり朝食を食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週はカナダ。プリンスエドワード島です!!

 

緯度の高いカナダの東。とはいえ海流の関係から、温暖な気候に恵まれたこの島は、「赤毛のアン」の舞台として、知られています。
PEIと呼ばれ、カナダ建国会議が行われた歴史的な意義を持つ島。
そのせいかカナダの中の州としては、人口も面積も一番小さい聖地とも言える場所です。しかし世界中から「赤毛のアン」に魅了された読者達が、物語の世界を追体験するため観光で訪れ、違った意味での聖地となっているかも知れません。

島といえば魚介類。

最初にこの島を発見したのはフランス人ですが、スコットランドからの移民が多いため、フランス語圏にもかかわらず公用語は英語。
そのせいで食事もまた、朝はイギリス風のマフィンなどで始まります。
もちろん新鮮な魚介類にも恵まれ、特にロブスター、牡蠣が有名です。
朝のオムレツにしても旬のシーフードを入れることもよくあります。
島の漁港では朝から水揚げされたものを売っていて、地元の人々はそこで調達。ごちそうのロブスターはゆでたり蒸したりしたものを、ペンチや小さなフォークで、身をすくいながら食します。
しかし朝は何といっても、ロブスターのチャウダーでしょう。
野菜やきのこなどとともにスープにしたもので、身体を暖めます。

食卓に欠かせない主食はポテト

そしてこのプリンスエドワード島と言えばポテト。
カナダでのポテトの生産量の3分の1がこの島で作られます。
北米では揚げるためのポテトとしてアイダホ産が有名ですが、蒸してもおいしいポテトとしては、PEIポテトが一大ブランドです。
パンとともに主食となるだけに、レストランなどでのつけあわせとなると山盛り状態でついてきます。
フレンチフライ。マッシュポテト。いえいえ、やはり素材の味をしっかり楽しむためには、最も素朴なベイクトポテトでいただきましょうか。

島のポテト・ミュージアムには、ポテトの由来から、この地の産業としていかに発展していったかという歴史が展示されています。
経済基盤としては観光よりも、このポテトがこの島をずっと支えてきた事が伺えます。


» Prince Edward Island Potato Museum