2009/9/18 映画「American Casino」

今朝は、アメリカ、ロサンゼルスとコネクト。

アメリカの証券会社、リーマンブラザーズの経営破たんからおよそ1年。
世界的経済恐慌はなぜ、どのようにして起き、なぜ低所得者層が、サブプライムローンのターゲットとなったのでしょう。
当事者たちに密着し、金融危機の内実に迫ったドキュメンタリー映画が、このほどアメリカで公開され、静かな反響を呼んでいます。

金融機関、被害者の立場から、どんな反応が来ているのでしょう?
映画「American Casino」の監督、Leslie Cockburnさんに、お話を伺いました。

» 映画「American Casino」

映画のタイトル、「American Casino」にはどんな意味合いが込められているのですか?

世界的大混乱は、ウォールストリートで危険な賭けが行われてきたから、ウォールストリートのカジノという意味。

2008年1月に撮影スタートということで、つまり、リーマンブラザーズの経営破たんに始まる「金融危機の前」だったわけです。
まさか最悪のシナリオが現実のものになるとは、思っていましたか?

もともと、アメリカの住宅ローン問題を検証するドキュメンタリーを制作するつもりでした。 世間では、4か月もすれば、住宅ローン債券問題は解決すると言われていたけれど、なんとなくいやな予感がしていたところ、撮影中に住宅ローンの焦げ付き、株価暴落、金融機関の倒産と、最悪のケースに発展してしまった。

映画では、住宅ローン貸付の被害者の方たちが出演していますが、高校教師であったり、教会の牧師であったり、教養を持ち合わせている方たちのようです。
なぜこうした人たちが高利のサブプライムローンの被害者になるような過ちを犯してしまったのでしょう?

被害者となった方たちの多くは一定の収入もあり、知識を持ち合わせている人たち。
普通の住宅ローンを組む条件を満たしていたのに、高利のサブプライムローンしか組めないと貸付会社に言いくるめられてしまった。

では、この世界的金融ショックを引き起こした最大の要因は何に尽きるのでしょうか?

ウォールストリートで働く銀行家たちの貪欲、野望です。 映画でも銀行マンが語っていますが、高利の住宅ローン商品で投資銀行マンたちが巨額の利益を得てしまうと、どんどん欲が出てしまったんです。