2009/8/7 ブラジル

ブラジル北部の港町、パラー州の州都、ベレン。
広大なアマゾン川の河口の港町です。
彼女は海のような穏やかな流れに向かって、大きく背伸び。

そして心に決めました。今朝はアマゾンの大地のフルーツをとろう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週はブラジルのアマゾン川流域です!!

ブラジルは日本の22.5倍、アメリカとほぼ同じ広大な面積に、日本の約1.5倍の人口を擁する農業国家です。
その北部を流れるアマゾン川流域は、400万平方キロにも及ぶ、世界でも有数の大河です。そしてその流域で自生するヤシの木。
それがアサイーと呼ばれる植物です。30mもの高さになる細長い木には、3つから4つの房の果実が実ります。

どんな果実!?

その実は熟すと紫色となって、まるで大粒のブルーベリーのよう。
そんなことから、アサイベリーなどと呼ばれる事もあります。
しかしあくまで、これはヤシの実なんです。
パラー州のベレンのマーケットでは、大きなかごにいっぱい入ったアサイベリーが売られています。ポリフェノールや鉄分などが豊富で栄養素たっぷり。これは厳しい自然環境のアマゾン川でたくましく生きている生命力からくるのではないか、と言われています。

どうやって食べるのでしょう?

果実を絞って、ジュースにして飲むというのが、最も簡単でストレートなアサイベリーの食べ方、飲み方でしょう。
しかし果肉をすりつぶして、ペースト状に加工した「パルプ」という商品。
また果実のまま冷凍して袋詰めされたものも流通しています。
牛乳やヨーグルト、そしてバナナやイチゴなどに混ぜて食べたり、スムージーにして飲んだりすることも多いようです。

アマゾンの暑い気候ならではの食べ方は?

アサイベリー自体は、そのままではそれほどクセのない味です。
シロップと一緒に、冷凍のアサイベリーの果肉である「パルプ」をシャーベット状にしてスプーンで食べるというのが、気温の高いアマゾン地域でのよくある食べ方のようです。カットしたバナナやイチゴをトッピングしたり、さらにシリアルをかけて一緒に食べる。
蒸し暑い朝をしのぎましょうか。

日本では健康食品という位置づけで、広く知られるようになりましたが、ブラジルでは国民的な人気のあるフルーツ。
ビーチのスタンドで、そして町中のカフェで、いろいろなフルーツとミキサーで混ぜたりしたジュースやトッピングを自分流に加えたシャーベットにして食します。