2009/7/31 モスクワ

ロシアの首都、モスクワ。
東京都と同じ程度の人口。 ロシアの政治経済の要です。
彼女は赤の広場を見渡しながら、大きく背伸び。

そして心に決めました。 今朝はしっかりと野菜をとろう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。

今週はロシアの首都モスクワです!! 

赤の広場には創業以来100年をこす歴史があるGUM百貨店がそびえています。
歴史的建造物といっても過言ではない、重厚な造りで威風堂々としたたたずまい。
中にはたくさんのショップが入っていますが、食料品売り場も充実しています。

ロシア人は3度の食事をしっかり食べる!?

朝の食卓の定番と言えば、名物の「黒いパン」。
寒冷地ならではの作物、ライ麦を使ったパンで、酸味が強く、かなり固めです。
トーストと同じくらいの薄さでも、一口では噛み切って飲み込めないほど、しっかりした食感。
ふわりとしたパンに慣れた人にとっては、あごが疲れるかも知れません。

そこでスープが重要となってきます

濃くいれた紅茶と共に、ジャムなどで食す、というのが最も一般的ですが、やはりスープが欲しいところ。
意外に夏には暑くなる事も多いモスクワでは、冷製のスープが欠かせません。
ここで使うのはクヴァースと呼ばれる炭酸飲料。
ライ麦と麦芽を発酵させて作られるものですが、家庭でもイーストと黒パンで作ることができる、ポピュラーな飲み物。
ほんのりと炭酸を感じる程度でアルコール度数も1度くらいとビールなどよりも遥かに弱いものです。
もちろんそのままで飲む事も多いのですが、これを使ったスープが朝の一品。

アクローシュカという夏のスープ

新鮮なキュウリ、ラディッシュ、ゆでたジャガイモなどとゆで卵やハムなどを細かく刻んでスープ皿に入れて、食べる直前に冷やした微発泡性飲料のクヴァースをかけるだけ。
シャキシャキとした生野菜が細かく刻まれていて、爽快感のあるクヴァースとともに、スプーンで流し込み、飲むように食べる生サラダ。
すんなりと身体を潤し、リセットしてくれるのです。

夏のほてった身体を、食べ物でクールダウンしてくれる旬の野菜の冷たいスープ。
野菜ジュースよりもダイレクトに野菜の食感を残したシャキシャキスープが、モスクワの短く暑い夏の朝の食卓には欠かせません。