今朝はレバノンとコネクト。
1970年代、80年代と、長期におよぶ内戦によって、国土は荒廃。 今でも勢力争いが絶えないレバノン。。。
その背景には、レバノンという国が信条を異にする様々な宗派の集まりであるという事情があります。
キリスト教のなかでも、ローマ・カトリック、ギリシア・カトリック、ギリシア正教、マロン派、アルメニア正教とあり、イスラム教のなかに、シーア派、スンニ派、ドルーズ派など、およそ18もの宗派が混在し、それぞれが帰属意識が高いという国です。
先月行われた総選挙で、欧米を支持するキリスト教主体の与党が、イランを支持するイスラム教の野党に勝利したことで、政情はひとまず安定した感がありますが、こうした宗派間の争いがいまだ絶えないレバノンで、日本でもおなじみの農家直送のファーマーズ・マーケットが緊張緩和に一役買っているというんです。
ファーマーズ・マーケット、Souk el Tayebを始めたKamal Mouzawakさんにお話を伺いました。
Souk el Tayebはどのようないきさつから始まったのですか?
レバノンというのは小さな国。
しかしその小さな国は地形的にも多様で、異なる18もの宗派が存在し、オスマン帝国からのなごりからオリエントと西洋が共存するモザイク国家。
当然人々を分かつものはたくさんあり、この20年の間、信条の違いから紛争が絶えなかった。しかし、こうした多様性は分断を生むものでなく、豊な実を結ぶものであるべきだと思う。
たとえば、おいしいケーキを作るのに、同じ小麦粉と小麦粉をあわせてもできないのであり、ケーキ作りにはいろんな材料が必要なのと同じ。
私自身が農家の息子であったこともあり、天が与えてくれた農作物、食というものがこういった違いを超え人々をつなぐものだと感じた。
野菜や山岳地帯からの果物。
それからキッベという調理されたひき肉とクスクスを揚げたものなど、マーケットはレバノンの異なる地域が生みだす食の豊かさを引き出すことに役立っている。
農家の人たちは自分たちが社会の底辺にいるぞんざいな存在だという意識があったかもしれないが、マーケットによって自分の作った農作物がいかに大切で私たちの暮らしに欠かせないものであるかを認識していると思う。