2009/6/5 テスラ・モーターズ

今朝はアメリカ、シリコン・バレーとコネクトします。
クライスラー、GMの経営破たんと自動車業界を取り巻く環境は混迷を極めています。
そんななか、快進撃をみせているのが、アメリカ、カリフォルニアの電気自動車メーカー、テスラ・モーターズです。

2003年創業。
昨年の秋、最初の電気自動車、「ロードスター」が市場に登場すると、環境にやさしいけれど、デザインはいまいち。
そんな、エコカーのイメージを大きく変えるスタイリッシュさで、自動車業界のみならず、エココンシャスな人たちの注目を集めました。
何と言っても、家庭の電気コンセントで充電できるのですから。

ジョージ・クルーニーに、アーノルド・シュワルツェネッガー、カリフォルニア州知事もすぐに買い替えたとか。

しかし、この時代、一台1000万円近くする電気自動車がアメリカ自動車産業の救世主となるのでしょうか?

テスラ・モーターズのDirector of Energy Storage Technologies、Kurt Keltyさんにお話を伺いました。

大手自動車メーカーが存続の危機に立たされているなか、一台10万9千ドル(1100万円近い)の、スポーツカータイプの電気自動車を市場に投入するとは、かなりの強気ですね。
今年の秋まで予約でいっぱいだそうですが、大手カーメーカーが同じように電気自動車に参入しても、このまま成長は期待できますか?

電気自動車は高いので、年間2万台ほどしか売れない。
この数では、トヨタやホンダにとって意味がない。
また、テスラの強みは、電気自動車の基幹テクノロジーと言われる電池パック、モーター、充電器のみ、効率よい研究開発をし、ほかの部品をすべて外注することができること。
これはOEM供給の質が高くなっている今だから可能になった。

リチウムイオン電池がテスラの強みと言われていますが、ものの4秒で、時速90キロ近くまでスピードをあげることができるそうで、家庭の電気コンセントでおよそ45分充電すれば、300キロ走ることができるというのもすごい。

テスラの車に搭載されているのは、パソコンで使われている電池と全く同じ。

そして、量産の電気自動車「モデル S」が3月末に、アメリカで発表されたばかり。
こちらはおよそ5万ドル(500万円以下)ということですが、すでにどのくらいの注文を受けているのですか?

今のところ、アメリカだけでの販売。頭金5000ドルを支払っての注文は、すでに1000台。生産開始は2011年。

ロードスターは10万9千ドル、日本円にしておよそ1100万円ですが、2011年に市場に出るモデルSは価格が半額にまで下がります。
こんなに早く価格を下げることが可能になるんですか?

理由はいくつかあって、まず、自動車は開発費にもっともお金がかかる。
ロードスターを市場に出すまでに、開発費を含めておよそ150億円かかっている。
しかし同じ電気自動車である以上、いったんロードスターが開発されれば、Model Sの開発費はおさえられる。
そして、ロードスターが販売された2008年から、Model Sが販売される2011年までに、リチウムイオン電池の価格はより安くなるから。