今朝はフォーカスするのはワインです。
視覚に障害を持つ方たち。 嗅覚、味覚が非常に発達しています。
そんな彼らの削ぎ澄まされた感覚をワイン造りに生かして生まれたのが、Lazarusというワイン。
スペインのワイン生産地として有名なリオハで造られています。
このワインの生産者のアントニオ・トマ・パラシオス・ガルシアさんに、お話を伺いました。
視覚に障害を持つ方たちがワインづくりに携わったというラザルスワイン。
なぜワインづくりに視覚障害を持つ方に関わってもらおうと思ったのですか?
もともとカナリー諸島で一緒にワイン造りをしていた人がいたんです。 その人が視力を失ってしまって、僕が今いるスペインのリオハにやってきて、大学と共同でワインの不良品を調べるコースを開くことになりました。 ワインを飲んだときに、その中の不純物を感知することができる最低限の限界濃度について調べるうちに、視力を失った彼の方が私よりはるかに鋭敏に不純物を検出することに気づき、 彼のその才能をワインづくりそのものに生かせるんじゃないかと思いました。
視覚に障害を持つ方は具体的にワイン造りのどのプロセスに関わったのですか?
ブドウの収穫後、発酵の過程でブドウの果樹を飲んで貰います。 初期の段階で彼らに関わってもらうことでワインを自分たちの求める理想の形にすることが可能です。
日本でもスペインのリオハ地方のワインは有名ですが、ラザルスワインはどのような味がするのですか?
果実の香り、そして甘さと滑らかさが口のなかに残る、官能的なワインです。
このラザルスワインの収益は、たとえば、視覚に障害を持つ方たちが何か手に職をつけるために役立てられたりするのでしょうか?
だといいですね!
今はまだ小さなプロジェクトレベルですが、それでもラザルスワインはビジネス。あまり収益はあげていないけれど、やっていることは間違っていないと思っています。
一番の目的は、視覚に障害を持つ方にワインテースティングのコースを無料で受けてもらい、ワイン造りを学んでもらいたい。
そうすることで視覚に障害を持つ人たちにワインの文化を広めたいと考えています。僕たちがラザルスワインを造っていて何より誇りに思っているのは、視覚に障害を持つ人たちが嗅覚、味覚を使う仕事では僕たちより強く、はるかに秀でていて、より敏感であるということ。