今朝は、世界的な金融危機で、国の経済が崩壊寸前にあるアイスランドです。
先月行われた総選挙によって、左派政権が誕生。
グルザルドッティル首相のもと、経済復興をめざすことになります。
そんなアイスランドで、
「Ministry of Ideas」=「アイデア省」なるものが誕生しました。
外務省、総務省と同じ、「Ministry」。。。
その発起人であるGudjon Gudjonssonさんに、お話を伺いました。
Ministry of Ideas。
政府機関ではないのでしょうが、どんな組織で、何をするためのプラットフォームなのでしょう?
アイスランドの経済、さらに1月には、首相が辞任するという政府機能も崩壊した中、何かを変える必要性を感じていた。
新年の誓いにあたり、有志のワーキンググループ「省」を作ろうと思いついた。これはアイスランドのもつクリエイティブな人的資源をうまく改革し、ビジネス起業へと結びつけるためのブレーンストーミングのようなもの。
毎週土曜日には集会を開き、誰でも省に加わることができる。参加している人のは、アイスランド大学の教授、ファッション・デザイナー、ゲームビジネスで働くビジネスマン、アイスランド中央銀行のエンジニア、アイスランド癌センターの職員、元NASA職員、MITの博士課程を修了した人、心理学者、作家など様々で、みな自由意思で行っている。
異なる分野のバックグランドを持つ人たちが話し合うことでそれまで生まれなかったアイデアが生まれる可能性がある。
具体的にどんな活動をされているのですか?
アイスランド内での人の移動、物の輸送などを枯渇燃料の石油などに頼ることなく、100%持続可能な手段にするための提案。 テレビ番組を作る計画、G20サミットでの意見書などの提案など。 また、アイスランド中の学校に協力をあおいで、価値観、ヴィジョンに関する調査を行う。 学生たちは家庭で兄弟、親、たちみんなと価値観について考えることになる。 その統計はみんなが共有できる資料となる。いかなる政治団体にも属さないけれども、アイデア省から生まれたアイデア、提案は大学の授業に取り入れられるなど、形となって社会に影響を与えている。
先日ロンドンで開催された20カ国首脳会合、G20の場で意見書を提出するほど大きな「声」になっているようですが、どのようなことを述べたのですか?
アイスランドでおきた経済システムの崩壊は、ほかのどの先進国でも起こりうることだ、ということ。アイスランドの例は、今の経済、民主主義システムが持続可能なものではなく、政治システムがいかに脆弱なものであるか。そのことの証明だ、と述べた。
この意見書のあと、アメリカのオバマ大統領はアイスランドを訪問する検討に入った。
そんなアイスランドの展望をどのようにみていますか?
アイスランドは人口わずか30万人たらずの国。 コンパクトな国家だからこそ、小回りが効く。 アイデア省のような活動も、大国ではなかなか進まないけれど、小さな国だから意識改革も隅々まで浸透する可能性があると思う。