2008/10/10

  • 『マリ・クレール』11月号

    「独占インタビュー サルコジ夫人、カーラ・ブルーニ 『愛を失ったら死ぬ時よ!』」表紙を飾るフランス大統領夫人が、インタビューに応え巻頭でも歯に衣着せぬコメントを披露。さすが自由平等博愛の国フランスのファーストレディです。

  • 『アエラ』10月13日号

    「朝バナナの次は『とろろ昆布』」朝バナナダイエットの影響で、品薄状態が続くバナナ。次のヒットダイエット法として、『アエラ』はとろろ昆布を挙げていますが、果たして!?

  • 『エアステージ』11月号

    「地上1万メートルのレストラン 美味『機内食』礼讃」キャビンアテンダントやグランドスタッフを目指す人のための就職情報誌。11月号では就職情報のほか、一般の人も気になる機内食のページが…。最新鋭のシンガポール航空エアバスA380のスイートの機内食や、大韓航空の裏メニュー(!?)まで多種多彩。昔取材した時よりも、さらに進化しています。

  • 『BRUTUS』10月15日号

    「琳派って誰?」マッサージじゃないです。いやっ、いきなりそう聞かれても…。尾形光琳の生誕350周年を記念して、東京国立博物館で「大琳派展」が開催中。それを受けて各誌が琳派を取り上げていますが、今のところのインパクト大賞はこちら。尾形光琳のほか、俵屋宗達、本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が知られています。金や銀を使ったキラキラした作風が特徴ですが、教科書に出てましたよね。

近ごろ、雑誌界で進んでいるカテゴリーの細分化。一口にファッション誌、情報誌、ライフスタイル誌といっても、各誌がかかげるテーマはかなりピンポイントです。顕著な例は、女性ファッション誌から派生したビューティ雑誌。美容に特化した潔さが特徴。小学館から出ている『美的』、集英社の『MAQUIA(マキア)』と講談社の『VOCE(ヴォーチェ)』が代表的な例で、大手出版社が揃い踏み。そんなビューティ雑誌が、11月号でこぞって特集しているテーマは「肌」。タイトル、そしてアプローチも三者三様で面白いことになっています。

3誌の中で、もっとも正攻法をとっているのは『美的』です。「『柔らかい肌』復活への道」と題した特集は、これからの季節に女性を悩ます“ごわ肌(ごわごわした肌)”や“かさ肌(注:かさかさした肌)”からの脱出方法を提案。柔肌(やわはだ)実現のためのお作法と化粧品を紹介しています。

「欲しいのは私を表現する肌」と、“肌=自己表現”という哲学的なタイトルで読者をひきつけるのは『MAQUIA(マキア)』。ベースメイク総力特集というだけあって、人気ヘアメイクアーティストの嶋田ちあきさんと千吉良恵子さんがそれぞれベースメイクのプロセスを見せたり、この秋の新作ファンデーション43ブランドを一挙紹介したり。女性がメイクにどれだけの時間と労力を割いているかがよくわかる企画になっています。

これで驚いていてはいけません。『VOCE(ヴォーチェ)』の11月増刊号『VOCE PLATINUM(ヴォーチェ・プラチナム)』は、この2誌の読者層よりも10歳ほど年上の、いわゆるアラフォー世代がターゲットだけに、気合いの入れ方が違います。

「[努力上等スキンケア]女は歳じゃない。肌だ!」という大タイトルを高らかに歌い上げたかと思えば、真打ちとして登場する佐伯チズさんにいたっては、「肌は、言い訳するほど老けるのです」のタイトルに続いて、「『だって〜』『どうせ〜』の女に、肌の未来はございません!」のきびしいお言葉。サブタイトルに「佐伯チズの肌説教」とありますが、説教モード全開です。今をときめくアラフォ−世代が互いを叱咤激励しつつ、実現そして維持を目指す美しい肌。美肌は一日にして成らず。ビューティ道は奥が深いです。