2008/9/26 【イタリアンマーケット、イータリー明日オープン】【黒澤清監督作品、映画「トウキョウソナタ」明日公開】

【イタリアンマーケット、イータリー明日オープン】
イタリア、トリノに本店を持つ食材専門店「イータリー」が、明日土曜日、東京の代官山に日本初のグローサリーをオープンさせます。イタリアはピエモンテ産サラミ、西リグーリア海岸のオリーブオイルに、バローロのワイン!さらに、自然酵母を使ったパンなど、イタリアの豊かな風土が生みだした食材およそ2500種類をイタリア全土から取り集めましたマーケット。そしてこれらの食材を使ったパスタ、ピッツアをいただけるレストランエリアからなるこのイータリー。場所は、代官山駅から歩いておよそ3分、 商業施設「ロヴェリア」の一角、となります。
このイータリーの特徴は、輸入される機会の少ない 小規模の造り手の製品を輸入するところ。ハムであっても、オリーブオイルであっても、生産者と直接契約し、買い付けてくることで、流通経路が減り、そのぶん、消費者にいいものを適切な価格で届けることができる。そんな販売システムを確立しているんです。輸入業者としては、一か所から大量に輸入した方が効率はいいわけです。ですから少ないロット数で、しかも品質の高い商品を消費者の手の届く価格で提供するというのは難しいことですが、イータリーは、イタリア現地でも流通経路を減らすこの販売システムで成功している、ということ。これは、グルメ都市東京のマーケットでも成功するか、注目ですね。イタリアンの食材専門店「イータリー」は明日、土曜日にオープンです。
【イータリー代官山】


【黒澤清監督作品、映画「トウキョウソナタ」明日公開】
今年5月に行われたカンヌ国際映画祭に出品し、「ある視点」部門、審査員賞を受賞した注目作です。黒澤清監督。「アカルイミライ」「叫」をはじめ、ホラー映画、ファンタジーの世界を描いた作品で、世界で確固たる評価を得ていますね。その黒澤清監督がはじめて、今の日本社会が抱える問題に向き合い、日本の家族をテーマにメガフォンをとった作品が明日から公開となる「トウキョウソナタ」です。親二人、子二人。平穏無事に見える家庭。しかし、ある日、父親が会社のリストラの対象になり、そこから不協和音が聞こえ始める、、、というストーリーが、小学6年生の男の子の目線で語られています。キャストは、一家の大黒柱、、、しかし、会社のリストラにあい、うだつが上がらない父親役に香川照之さん。香川さんは2006年、カンヌ映画祭出品作品、西川美和監督「ゆれる」では海外からも注目された演技派俳優。そして、家族間のコミュニケーションがなくなり、孤独を感じる主婦の役に、小泉今日子さん。今回は、その小泉今日子さんにコメントをいただきました。「トウキョウソナタ」、、、作品の見所とは?

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映画としてはユーモアもたくさんあって、重すぎる映画ではないと思うのですが、何か問題意識みたいなのがある映画だと思うんです。私自身はこの映画を見終わった後に、東京という街に暮らす一人の大人として、自分の立っている場所を見せ付けられたり、自分がどう見えているか見せ付けられたりする気分でちょっとゾクっとしたんです。そういうところを見てもらいたいです。

そう。やはり黒澤清監督の映画。現実を直視した映画の中にも、非現実的でスリリングな演出が随所に織り込まれているんです。男性であれば、香川照之さん演じる父親に、女性の方であれば、小泉今日子さん演じる主婦に、、、誰もが、自分に重ね合わせることができるシーンがあると思います。「トウキョウソナタ」は明日土曜日から、恵比寿ガーデンシネマほか、全国公開となります。
【トウキョウソナタ】