2008/9/26 世界の人事異動

今週のテーマは「世界の人事異動」
●ニュージャージーで金融関係の会社にお勤めの佐藤由香里さん 
人事異動という言葉はpersonnel changeといった感じっぽいですが、日本とはニュアンスが違う。入社するときにそのPositionに適すべき知識・素質を持ち合わせているか判断されるので、入社後にまったく異なる知識・素質が必要な部署への異動というのは行われない。同じ社内で別のポジションに行くとか、別の地域に移る場合は、会社から「辞令」を受けるわけではなく、ポジションの空きが出た時に募集されたところに、従業員自身が応募するのが一般的。もちろんそれによる能力は自分がつける。ただ、Managerのレベルになると、会社から打診されてAppointment(辞令)されることがありますが、人事担当者が営業部のManagerになるといったことはなく、基本的にはその部内での昇進。

●モスクワで日系企業(ジェトロ)にお勤めの浅元薫哉さん
日本のように全国に拠点があればどこにでも簡単に行かされたり、全く職種の違う部署に異動するというシステムは基本的にない。就業地や職種は労働契約に書かれているので。雇用主のイニシアチブで異動させる場合は、書面で従業員の同意を取り付ける必要がある。異動前と比べて労働環境がよくない場所には異動させることはできない。しかし最近では企業幹部クラスを中心に人事異動させるシステムが広がっているという話も。日本語の「人事異動」を純粋に意味する言葉はないと思う。単に人材の移動や配置転換を意味するのであれば、「ペレメシシェニエ・カドロフ」「リロカツィヤ・ペルソナラ」など。

●ソウルの日系企業にお勤めの郭永植さん。
韓国では人事異動という言葉自体はある。インサイドン。年始に配置換えがあることが多いのでこれは日本と似ているかも。部署のトップの人が変わったりすると、部下も引き連れて移動するケースが多い。