2008/8/29

  • 『JJ』10月号

    「私のオシャレはワールドクラス★」リンジー・ローハン、ニコール・リッチといった、海外のおしゃれセレブをお手本に、世界に通用するコーディネートを特集。「『世界で一番可愛い♥』の称号、いただき」というサブタイトルと言い、なぜ世界を目指すのかは不明です。

  • 『サライ』17号

    「仏像の見方」仏像の魅力と鑑賞ポイントを特集。仏像に関する基本的な情報、大仏師として教科書にも登場する運慶、そして古仏を巡る1泊2日の旅の3部から成る構成。仏像だけで全35ページの特集を組めるのは、さすがサライ。渋いです。

  • 『宣伝会議』8月15日号

    「日本の宣伝部長83人」「日本を元気にするのは、アイデアあふれる宣伝部長だ」をテーマに、話題企業の宣伝部長が登場。宣伝会議だから、宣伝部長なのはいいとしても、83人という数字。広告界では縁起のいい数字なのでしょうか?

  • 『スラングマガジン』3号

    「2008 autumun Denim Collection」文字を輝かせたり、星をいたるところにちりばめたりする、キラデコ、つまりキラキラでデコラティブな表紙は、10代〜20代の女性誌の専売特許かと思っていましたが、ヒップホップ系のファッション情報誌、その名も『スラングマガジン』の表紙はキラデコ。よ〜く見ると、キラキラの中で、ZEEBRAさんとPAPA Bさんがガッツポーズをしています。さらに、面白いのはデニムの特集ページ。登場するモデルは女の子だけ、それも水着の上にデニムをはくというセクシーショット。おしゃれも、セクシーも両方手に入れたい欲張りな人向けということで。

8月も残すところあと2日。暑い中にも秋の気配がぐっと近づいていますよね。秋と言えば、読書。本の特集を組む雑誌が増えるのも、この時期ならでは。でも、ただ名作やベストセラーを羅列したのでは、満足しないのが現代の読者。そこで、雑誌はそれぞれ独自の切り口で特集を企画するというわけです。

「SF再読。」というテーマで特集を組んだのは、『Esquire』10月号。『2001年宇宙の旅』のアーサー・C・クラークと、『ブレード・ランナー』『トータル・リコール』などで知られるフィリップ・K・ディックの2人が主軸。20世紀を代表する二大SF作家による、まだ見ぬ未来を描いたSFが、21世紀の今、古典になった。そんな観点から、読み返してみようという気にさせる企画です。

一方、「人生が変わる旅の本100」というタイトルで、旅をテーマにした100冊の本を紹介しているのは『月刊PLABOY』10月号。「世界の真実を知る」「冒険に感嘆する」といったキーワードごとに該当する本を掲載しています。この特集でのポイントは、『荒野へ』などの代表作があるジョン・クラカワーさんをはじめ、沢木耕太郎さん、藤原新也さんといった、いかにも旅が似合う方々がインタビューや特別寄稿で登場している点。旅=男のロマンといった図式が、ここにはあるようですね。もちろんロバート・ハリスさんもです。

また、このPLAYBOYのタイトルにある100のように、取り上げる本の冊数も、その特集の大事な要素となります。「読書の快楽!」というテーマで、「面白すぎて眠れなくなる本とマンガ全700冊」と銘打っているのは『CREA』9月号。マンガも入れて、とにかく冊数を大きくする作戦に出たようです。

各界の著名人に好きな本を推薦してもらうスタイルは、芥川賞、直木賞でお馴染みの文藝春秋が発行する雑誌のせいか、東野圭吾さん、宮部みゆきさん、桜庭一樹さんなど、登場する作家の数は他誌の追随を許しません。中でも、私、ジョン・カビラが興味をもったのは、「本のプロのお買い物を覗き見! CREA世代女子作家が5000円ブックハント」。川上未映子さん、島本理生さんら、若手女性作家に、5000円で好きな本を買ってもらうという企画。よく本棚を見ると、その人のパーソナリティがわかるという人がいますが、本当にその通りです。