2008/7/25

  • 『HERS(ハーズ)』8月号

    「アニマル柄を手なづける」50代の女性向け雑誌だけに、タイトルにも大人の貫禄があります。中には「アニマルプリントにも血統書が必要」という見出しがあるのですが、アニマルプリントに血統書があるとは初耳。えっ? ブランドのことですか…。なるほど。

  • 『月刊食堂』8月号

    「外食150店の売れ筋メニュー図鑑」繁盛店の名物メニューから、業種業態別の売れ筋メニュー上位10品の大分析まで公開しています。驚いたのは、その名物メニューの作り方や、売上高、原価率等紹介されている点。真似できないという自信なのか、博愛主義なのか…。

  • 『月刊Forbs日本版』8月号

    「有名人パワーランキング 世界のセレブ100」以前、紹介した世界の長者番付とよく似ていますが、今度はセレブ度。年収に加え、各種メディアへの露出度が加味されるそうです。順位は実際に手にとって、ご覧いただくとして、今回の特徴は10代の台頭が目立った点とか。

  • 『週刊プロレス』8月6日号

    「次は健介だ!」すごい表紙です。見ているこちらが息をのむ白熱した写真。写っているのはGHCヘビー級チャンピオンの森嶋猛さん、通称デンジャラス・モリシ。次の防衛戦のお相手が、佐々木健介さんだから、このタイトルになったようですが、なんとなくモリシが、佐々木さんの奥さん・北斗晶さんに似ているような気がするのは私だけ?

最近、「ロハス」や「スローライフ」を意識した雑誌が増えていますよね。元祖はやはり『ソトコト』。この『ソトコト』の影響か、ロハス系雑誌のタイトルはみな聞き慣れないけど、どこか耳に心地よい名前が多い。『ソトコト』は東アフリカのパンツー語で「木の下」の意味なのはJ-WAVEリスナーならご存知でしょうか。

そして、もう一つの特徴に、女性が好むやさしいテイストの誌面づくりがあります。ロハス、スローライフというと、日曜大工、農業、料理という図式が浮かびがち。しかし日常生活に活用できないと続きません。

インドネシア語で「輪」を意味する『Lingkaran(リンカラン)』のコンセプトは「心とカラダにやさしい生活」。「食べて育つこども、幸せな育児の始まり」をテーマにした8月号では、子どもの健やかな成長のために欠かせない食について特集しています。この手の雑誌の中でも、読者にとって憧れの女性を多く誌面に登場させるのが特徴。8月号でも大橋マキさんやフードコーディネーターの根本きこさんらが登場しています。おっともう1人、忘れてはいけません。最近クロストークができなくなったクリス智子さん。クリスさんは連載ページを持つ『リンカラン』の顔でした。

一方、もたいまさこさんと小林聡美さんが8月号の表紙を飾る『ecocolo(エココロ)』は「エコを感じるココロ」だからというわかりやすいネーミングが特徴です。8月号は、最近、女性の間でも急増しているという鉄道ファンのニーズを受けてか「鉄道旅」を特集。「鎌倉 もぐもぐ美食旅」「出雲 神々に出逢うロマン旅」といったタイトルからも、どこかのんびりしてます。

鷹揚なネーミングと言えば、右に出るものがないのが『ku:nel(クウネル)』でしょう。「食う」と「寝る」を合わせて『クウネル』だから、無敵です。9月1日号では、イギリスの庭を特集。かと思えば、「フラ界の『ちょっとおじさん』アイドル、なぎさボーイズの夏がやってきた」「骨の髄まで、松山の鯛めし」といった、笑いを押さえたタイトルも忘れない。なんてったって、コンセプトは「食って、寝る」。とにかく緩い。ユルユルです。この鷹揚さがたまりません。