2008/6/6

  • 『SPURLUXE(シュプールリュクス)』

    8号特集「毎日、宝石づくめですが、それが何か?」喧嘩を売られていると思うのは私だけでしょうか。いえ、何も異論はありません。ただ、毎日宝石づくめだと、首とか腕とかが重くないのかなぁ、と思いまして…。

  • 『LEON』7月号

    「モテるオヤジの鉄板ワードロープ」待ってました、『LEON』の新刊。「短パンはJUSTヒザ丈、ちょいスリム」「で、『街ポロ』と『海ポロ』」などLEON節は相変わらずですが、今号はトバし方がいつもより甘い。次号、目の覚めるようなタイトルを期待していますよ〜。

  • 『「旬」がまるごと』7月号

    「たこ」ご存知小山薫堂さんが責任編集をつとめるこの雑誌は、なんと1冊まるごと1つの食材をとりあげるのが特徴。たこがテーマの7月号は、表紙からグラビア、調理法、書評まで、まさにたこ尽くしなのですが、よくたこでこれだけのページがつくれるものだと感心してしまいます。ちなみに次号のテーマはきゅうり。

  • 『新潮45』6月号

    「『超年下男』と結婚する!」作家の岩井志麻子さん、同じく作家の末永直海(すえなが・なおみ)さん、作詞家の及川眠子(おいかわ・ねこ)さんら、超年下男性と結婚した3人のエッセイが掲載。ちなみに、皆さんとご主人の年の差は18歳〜20歳。中でも、エロおばさんを自称し、私生活を赤裸々に暴露してきた岩井さんの言葉は重み十分。

その岩井さんに刺激されたわけではありませんが、6月と言えばジューン・ブライドです。一生に一度の、まぁ、中には一生に数度の人もいますが、一大イベントとなる結婚式。気合いの入り方はただ者ではありません。その決意は、結婚情報誌にも表れています。

7月号が創刊15周年スペシャル号となる『ゼクシィ』。その首都圏版は、なんと厚さ3.7cm、重さ3.2kgの特大サイズ。これはソファに寝っころがってパラパラめくる、なんてことができる代物ではありません。

肝心の中身は、1.これから結婚するであろう、すべての花嫁、2.結婚が決まったばかりで何も決まっていない花嫁、3.会場が決まった花嫁と、準備の進み具合に応じて花嫁を3つの段階に分類。それぞれに向けて、お金の問題からドレスや会場の選び方、式の演出方法まで、具体的かつ仔細なアドバイスを展開しています。

実は『ゼクシィ』には、この本誌のほかに『海外ウエディング完全ガイド』『ゼクシィ リゾートウエディング』など、一つのテーマに特化したムックも。この細分化も昨今の結婚情報誌の特徴で、海外やリゾート、ホテルといった会場に特化したものから、ドレス、ジュエリー、メイクまで、その勢いは留まることを知りません。中には『City wedding』のようにフリーマガジンまであるほどです。

しかし、私ジョン・カビラが注目したのは、メジャーな女性誌が手掛けるウエディング雑誌。隔月で発行される『25ans ウエディング』は、あの『25ans』のムックです。そこから誕生した『大人婚』は、成熟した女性のためのラグジュアリーな結婚スタイルを提案しています。ラグジュアリーが身上だけに、ブルガリ、ハリー・ウィンストンなどハイエンドブランドの商品がずらり。「大人のカラードレスはクール&ゴージャス レッドカーペット気分で Color of Life!」といった『25ans』らしさもお約束です。

が、しかし。あくまでも上から目線を崩さない『大人婚』すら、『ゼクシィ』に対して負けを認めざるを得ない点が一つ。それは、雑誌の大きさ。厚さ1.7cm、重さ1.4kgは『ゼクシィ』の半分以下。こればかりは完敗です。いやはや、ネットが普及するとペーパーレスになるとの20世紀の予言は見事に外れました。