高層ビルの楽しみ方と言えば、外せないのは夜景です。
なぜか、夜景のきれいなレストランでデートというのはデートの王道ですよね。イメージとして。(かく云う私は、そういう所でデートしたことはないんですけどね。)
というわけで、いつもお世話になっております!夜景評論家の丸々もとお(まるまる もとお)さんに、今日は東京のビルについて、お話をお伺いしました。
| ::: 夜景と言えばやっぱり東京タワーだった、あの頃。 |
そもそも、丸々さんが「夜景評論家」を名乗られたのは、ちょうどバブル直後、1992年だったそうで、まさにトレンディドラマ(死語)もそろそろなくなってきた頃ですね。
その頃は東京タワーのまわりにも、あまりビルが建っていなかったのだそうで、どこからでも東京タワーは美しく観ることができたのだとか。
そうなんですね…!云われてみれば、修学旅行で東京タワーに登ったとき、東京のシンボルみたいなものが、どうしてこんな寂しい場所にポツンとあるんだろう、と思いましたっけ。
東京タワーの明かりが消える瞬間を、カップルで一緒に見ることができると幸せになれる、のようなジンクスはこの頃できたものらしいですよ…。なるほどねぇ〜!
ところで、1962年以前の東京の建築基準法では、31メートル以上の建物を建ててはいけない決まりだったのだそうで、それまでは今のような超高層ビルなんて一つもなかったんですって。
その法律が撤廃されてから、147メートルの霞ヶ関ビルを皮切りに、日本の超高層ビルの歴史が幕をあけたのだとか、東京は今や高層ビルの立ち並ぶ近未来的な風景に変貌していますが、それもたかだか40年ほどのことなんですね。
私は田舎者なので、そんな東京が当たり前のような気でいますが、昔から東京に住んでいらっしゃる方にしてみれば、この街の風景の移り変わりには目を見張るものがあるんでしょうね。
「オールウェイズ〜三丁目の夕日〜」みたいな感じかなあ…(古すぎ?)
さて、そんな風に目まぐるしく姿を変えるこの街で、今、丸々さんが最も旬だと考えておられる夜景スポットはどこでしょうか?
まず一つは、お台場の「潮風公園」から、芝浦界隈から天王洲にかけてのエリアを臨むスポット。
今、この芝浦から天王洲にかけては、新しいマンションが続々と建設されているのだとか、これを潮風公園から眺めると、ちょうどそのマンションたちが、すっくと海抜0メートルから立ち並ぶ光景を見ることができるのだそう。
まだ建築途中なので、それらが完成した暁には、たくさんの生活の明かりが水に反射して、更に美しくなるでしょう、と丸々さん。
ちょっと前までは空き地で、真っ青な空だった空間が、あっという間にマンションで埋め尽くされているこのエリア、今最も新しい夜景スポットと言えますね。
もう一つは、東雲から豊海の水産埠頭手前まであたりのエリア。
こちらも先ほどの芝浦〜天王洲あたりと同じく、新しい高層マンション群が出来上がっている途中。
今のビル、ひいては夜景をリードしているのは、オフィスビルではなくて、マンションなんですね。
しかも日本は世界でも最も家庭に蛍光灯が普及している国だと言われているそうで、その夜景にも、白熱灯あり、蛍光灯あり、その中間ありと、他の国の夜景と比べても、かなりオリジナリティ溢れる夜景ができあがっているんだそうですよ。
そうそう、丸々さんは最近新しい写真集を出されたそうで、その題名は「世界ノ夜景」。
南アフリカのケープタウンや、南米のリオデジャネイロ、ニューヨーク、香港など、世界中の都市の夜景の写真ばかりを集めた、ちょっとめずらしい写真集なのだそうです。
癒しの写真集として作られたはずが、丸々さん、こんな何もない土地をこんなにも光で埋め尽くしてしまうなんて、なんて人間はすごいんだ!という脅威すら感じられたのだそうで、かなりインパクトの強い写真集になったのだとか。
でも、こうして世界中の夜景を旅してこられた丸々さんですが、日本に帰ってきて、やっぱり東京の夜景が一番だと思われたんだそうですよ。
もちろんホームタウンだからということもあるのでしょうが、夜景評論家の丸々さんは、こんなにも、低い位置から見る夜景が成立している都市は他にはない、と仰います。
どんなアングルからも楽しめる夜景というのは、世界でも稀なのだそうで、東京の夜景は世界中でも3本の指に入る、と。
東京に住む私たちは、かなり恵まれた環境にいるんですね。
じゃ、夜景の見えるレストラン、もっと楽しまなくちゃいけませんね…。