こんばんは。今夜からは1年で400本以上(!)の映画をご覧になるという映画パーソナリティの 伊藤さとり さんをスタジオにお迎えします。
1年間で 400 本…ということは、毎日1本以上は何かしらご覧になっているわけですが…この伊藤さんの「映画パーソナリティ」というお仕事、邦画洋画問わずの初日舞台挨拶や記者会見に携わられたり、雑誌のコラム、ラジオでの映画紹介などをされるのだそうで、当然、それだけたくさんの映画を観ることになってしまうのだとか。
普通に私たちは、いい映画もそうでもない映画もありますから大変ですね…と思ってしまいますが、小さな頃から映画がお好きだった伊藤さん、ずっと映画のコメンテーターのお仕事をされたくて、淀川長治さんの「どんな映画にもいいところがある」というお言葉が子供心に刺さってしまった、と仰るのですから、これはなるべくしてなられたお仕事なわけですね!
そんな伊藤さんが去年ご覧になった映画の中で一番お好きなのは、あの「オールウェイズ 〜3丁目の夕日〜」と脚本家さんが同じという「キサラギ」だそうです。
とあるD級くらいのアイドル・如月ミキちゃんの一周忌からお話は始まり、ファンサイトで知り合った男性5人が一つの部屋に集まって繰り広げられる群像劇で、はじめはミキちゃんのお宝グッズを肴に盛り上がるシーンから、やがてミキちゃんはもしかして殺されたのでは…!? と、コメディからサスペンスに早変わりする見事なサスペンス仕立てになっているのだとか。
脚本も相当良くなければならず、キャラクター設定も面白くなければならず、そして役者さんも引きつける魅力がなければならない、という密室劇において、ここまでロングランヒットを記録したこの映画は、その3拍子が揃っていたということになるのだそうです。
何度見てもおもしろい映画です、と、伊藤さんをしてそう言わしめる映画…これは本当におもしろそうです。
まだまだ今年もあちこちの映画館で上映されるようですし、1月9日に DVD も発売されるのだそうで、もうすぐですね! 楽しみです。
一方、洋画では、去年一番心に残っている作品は、いろいろありますが強いて言えば「主人公は僕だった」かも知れません、と伊藤さん。
これはウィル・フェレルさんという、どちらかというと脇で光るタイプの役者さんが主人公。
規則正しい生活を送る生真面目で無趣味な男が一人。
ある日突然、彼の頭の中で、彼の行動の一部始終をナレーションする女性の声が聞こえだします。しかも、整った小説の文体のような口調で。
そしてそれからというもの、彼は四六始終その声に悩まされることになるのですが…実はその声、ちょうど同時進行で彼の人生を綴る小説を書いている女性作家の声だったのです! もちろん、彼女もまさか自分が、実存する人間の人生を書いているのだとは気づかないまま…。
もしあなたが、自分が行動することで、その小説が動き出すことに気づき、しかもそれが、悲劇小説ばかり書く小説家によるものだということを知ってしまったら…!?
始めはシュールに淡々と紡がれてゆくお話が、彼が行動しはじめるにつれてだんだんと疾走しはじめ、やがて…?
その脇を固める役者さんがたも、ダスティ・ホフマン氏をはじめとする素敵な役者さんばかりなのだそうです。
伊藤さんからお話をお伺いすると、なんだかその映画の面白いところが、ぱあっと頭の中に展開されるようですね。まるで映画のソムリエです。
お仕事柄、監督さんや役者さんなど、作り手により近い場所におられることもあって、その作品の良さが伝わりやすいのです、と仰る伊藤さんですが、やっぱり子供の頃からお好きだったというその素養も大きいと思います!
明日はでは、このお正月にオススメの映画のお話をお伺いします。