こんばんは。今週のテーマは、いつもこの番組を聞いて下さっているという、薫堂さんのお知り合いのライターさん、小泉庸子(こいずみ ようこ)さんからご提案頂きました。
なんでも小泉さんによると、東京の野菜、今、面白いのだそうです。
田舎育ちの私としては、東京というと大都市ですから、「東京の野菜」と言われても、あまりピンとこないのですが…実は東京では昔から「江戸野菜」と言って、小松菜や人参、キャベツなどの野菜が作られ続けていたとか。
「千手ねぎ」「亀戸大根」「谷中ショウガ」「目黒のたけのこ」「練馬大根」…これはみ〜んな、東京の地名からとったもの。これらの中には今ではもう、幻の野菜となりつつあるものも多いそうですが、なるほど、東京の野菜は、かなり有名だったんですね。お見それいたしました…!
現在でも、三多摩地区を中心に、23区内でも数多くの野菜が作られていて、都内の農家は14,000軒、生産量は年間97,000トンほど、というデータも。
小松菜は今でも全国1位の収穫量で、その3分の1は江戸川区で作られているのだそうです。
更に、小泉さんの仰るところの面白いこととは…? それは明日からのお楽しみです。
ところで薫堂さんは、「『旬』がまるごと」という雑誌の責任編集をされているそう。
これは、毎回一つの食材をテーマに、雑誌を作っていくというものなのだとか。とことんまで一つの素材を掘り下げるわけですね。
で、現在準備されているのは、「さつまいも」。そこで東京一の焼き芋屋さんの取材に行かれたのだそうです。
聖路加病院の前にいつもお店を出されているというこの焼き芋屋さん、8月だけはお休みなんですって。
その理由は売れないから、ではなくて、美味しい芋が手に入らないから。お芋を仕入れたら、少し熟成させてから焼き芋にするというこのお店では、8月のお芋は、焼き芋には向かないのだそうです。
この焼き芋屋さんのおじさんは、朝まだ暗いうちから、お寿司屋さんがネタを仕入れるのと同じように、やっちゃば(野菜市場)へ出かけ、お芋を厳選していくつか買って帰り、それからしばらく熟成させるのだとか。
そうしておいてから、底に七輪を入れた壷の中に、細い針金に引っ掛けたお芋を吊るし、薫製のようにして焼くこと2時間。
その針金も、どこに通すかで味が違ってくるのだそうで、長年やっていらっしゃるおじさんの目には、どこに通せば良いのかが見えるのだとか。
どんなに頑張っても、朝から晩まで売って、全部売れたとしても1万円ちょっとくらいの売り上げなのだそうです。
それもそのはず、その丹精込めて作ったお芋は、季節によって少し変わりますが、100gが120円前後、つまり一本360円前後。(そんなに美味しくないのにそこそこいい値段を取るような、そこらの焼き芋屋さんとは大違いです…。)
で、この焼き芋屋さんのおじさんは、「いい加減な焼き方をすると、『おやじ、何やってるんだ』って芋が怒るんだよ。」と仰るとか。食材の声が聞こえてくるなんて、まさに神です。
それだけ手間ひまかけて、それだけ美味しい焼き芋なら、もっとお金を取ってもいいのでは?と薫堂さんが尋ねると、おじさんは、「芋が高くちゃ芋じゃないよ」と仰ったとか。
しぶい! すてき!
そんな職人技、体験しない手はないじゃないですか! ぜひ、聖路加病院前の焼き芋屋さん、お伺いしますから!